漂う質感に見入ってしまいました
監督のトラン・アン・ユンも松山ケンイチも初めて。原作は何度も読み返していますが、最後に読んだのが二年前。先入観なしに劇場に行きましたが、個人的にはとても好きな映画でした。直子からの初めての手紙を手にして階段を上るシーン、高原で直子が心を打ち明ける長回し(5分以上あるらしい)、療養所での再会でのアップ(ささやくような声)。恋愛はうまくいかなくてもどかしい、画面から訴えかけられるようで身につまされてしまいました。
細野さんや幸広も出ていたんですね
ワタナベくんがバイトしているレコード屋に「Pet Sounds」が。ちょっとニンマリしてしまいました。細かいところで時代考証もきちんとしていたんじゃないかな。エンドロールをチェックしていると、装苑とハイファッションがクレジットされていましたので、なるほどと思ってしまいました。そして、気になるサウンドトラックですが、
Mary, Mary So Contrary / CAN Monster Movie 1969
Bring Me Coffee or Tea / CAN Tago Mago 1971
Don't Turn On the Light Leave Me Alone / CAN Soundtracks 1970
Deadlock / CAN Soundtracks 1970
She Brings The Rain / CAN Soundtracks 1970
Indian Summer / Doors Morrison Hotel 1970
レディオ・ヘッドのジョニー・グリーンウッドも良かったけど、CANやドアーズが聴こえてきたときには、ちょっとビックリしました。ざらっとしたすき間から生まれるサウンドと映像に一気に飲み込まれてしまいました。どこか感情移入を突き放したような登場人物の行動や台詞と東南アジア風の映像に音楽がぴったりとはまっていて、もう一度あの曲がどういう風に鳴っていたか再確認したくなりますね。私にCANを教えてくれた美容師のKUMAさん、元気かなぁ...。「2001年宇宙の旅」を観ていたらその彼の子供の名前スターチャイルド(星子)を思い出しました。
イタリア系キューバ人(またはプエルトリカン)を目指し、最近はKARAやSNSDにメロメロな
元ベアズビル住民の私が、突然CAN...。
そうなんですこの映画でCANを再発見。
25年ぐらい前に教えてもらってカセットでよく聴いていましたので、
映画のシーンで出てきたときはちょっとビックリしてしまいました。
この連休は、2001年のあのシーンはどうやって撮っていたのだろうかとか
ショー・ヤング(ブレードランナー)の美しさとか、映画もたくさん観ました。
そういった意味で劇場のザラザラ感もいいなぁ...と感じ入ってしまいました。
投稿情報: Borinquen | 2011/01/11 10:02
CANにはちょっと驚いたけど、そういう事だったのね。
StompyのBlog http://cinemato.blog23.fc2.com/blog-entry-279.html
にも感想が有りますが、見る人によって随分違うんだな〜。
投稿情報: aurorayama | 2011/01/11 00:22