ミズーリー州
よくTVなんかで日本のことを外国人にインタビューするととんでもない場所を示したりする。それを、なんと物事知らないんだなぁ...と呆れてみてたりもするけど、ミズーリー州のことを聞かれたら多くの日本人は同じようなリアクションをするのではないでしょうか。私も、普段ミズーリー州のことは何にも知らないようで、慌てて調べてみるとカンザスシティやセントルイスがあることぐらいしかイメージできていません。
なんで、こんな事考えているかというと、先週から遅まきながら聴いているのがチャーリー・ヘイデンとパット・メセニーのデュエットアルバムのせい。 よくいう話ですがジャズの歴史をたどるならマイルス・デイビスから。そして、その人脈を追いかけていくとジャズのほとんどが分かる。確かマイルス研究家の中山さんの言葉だったような。チャーリー・パーカーからモンク、コルトレーンからウェイン・ショーター、ハービー・ハンコックからチック・コリア、トニー・ウィリアムスからジャック・ディジョネット。そして、キース・ジャレット。キースとアメリカン・クァルテットを組んでいたチャーリー・ヘイデン。
今春にリリースされたキースとヘイデンのデュエットは心に沁みる名作で、いまだに良く聴いているアルバムです。無骨ながらも繊細でメロデアスなベースはキース・ジャレットのピアノとブレンドされると、なんともいえない空間を生み出します。そして、パット・メセニーとの97年のデュオもまた同じような状況を設定してくれます。ギターは、数種類演奏されて曲に彩を付けていますが、変らぬヘイデンのベースがこれ以上のタイミングがないほどに歌っています。ミズーリー州が二人の故郷で、生まれ育った場所も近い二人が見ていたのが、ジャケットのような風景だったのでしょうか。大雨で家から出られない一日、久し振りに眩しいほどの光に迎えられた朝、神経を使い果たして帰宅しバーボン・ソーダーを飲みながら。深夜眠れずにどこか、誰かを待っているような、そんな時にも部屋の隅で二人のデュエットが聴こえてくるといい。
アルバムのチャーリー・ヘイデンの名曲「First Song」も素晴らしいけど、チャーリー・ヘイデン・クァルテット・ウェストの「Our Spanish Love Song」も好きです。いつもお世話になっているhiroさんに教えてもらい、YouTubeで探すと結構最近も二人でライブをしているので、このコンビで来日して欲しいですネ。
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