昨夜、Spanish Harlem Orquesta にホセ・アルベルト が客演するというサルサのコンサートに行ってきました。会場で会った友人によるとプロモーションが悪くお客の入りが悪かったのですが、中身は年の瀬を締めくくるにふさわしいコンサートでした。
グラミーを取ったCDは未聴(CDショップの試聴で全部聴いてしまいましたけど)でしたが、コンサートのSpanish Harlem Orquestaは最高でしたネ。これぞNYのサウンドというのがぷんぷんしてて。Ray de La Pazもいい味を出していて個人的には満足でした。また、ウィリー・コロンやマーク・アンソニーの来日時にも来ていたボビー・アジェンデの元気な姿も見られて嬉しくなりました。
コンサートも山場を迎えた頃にさっそうと登場したのがホセ・アルベルト。回りの空気が一変してしまいました。Tipica73の時代、NYのクラブで見て以来21年振りの再会です。実は、その時一緒にNYへ行った大のサルサファンと一緒だったワケで、お互い感慨深いものを感じていました。きびすを返す姿、ダイナミックにオーケストラを引っ張っていく姿にため息です。Ray de La Pazの下町のオヤジ風と対照的です。
ただ、ちょっと気になるのは、最近やたらと何周年記念アルバムがリリースされたり、Spanish Harlem Orquestaのように昔風のサウンドを再現させたりと、やたら後ろ向きなのでは?と思ってしまいます。まぁ、以前のように給料のほとんどをLPに費やしていた頃と比べて今は新譜を入手する量が少なく情報をあまり熱心に追いかけていないせいもありますが、今のサルサに新しい音を作って行くことの困難さを感じています。そういった意味でも、今年の2月のPuerto Rican Power のコンサートは今を感じさせるとという意味でも、個人的に重要なコンサートでした。やたらグループ名を連呼する、気のおけないノベルティな感じが私の好みなのかもしれませんが.....。
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