あの魅力はどこから来ていたのだろうか
家族とともに幼い頃に聴いていた音楽を知ることで、カントリーからロック、そしてスタンダード、オペラへジャンルを超えた歌声の秘密がよく分かった。成功と共に起こりうる葛藤をライブ映像〜インタビューで丁寧に編集されていて目が離せない。先祖の出身地でパーキンソン病と静かに戦う姿にある種の安堵。
好きな女性歌手は?と問われると、キャロル・キング〜ローラ・ニーロ〜ジョニ・ミッチェルを真っ先にあげるけど、リンダ・ロンシュタットも大好きだった。特にキャピトル時代、アサイラムの初期、可憐でキュートそして力強さが憧れ的な存在だった。カバー曲で知ったオリジナルを探したり、色々と教えてもらったものだった。サルサを知ってからは遠のいていたが、『What's New』には驚いた。自分の結婚式の1曲目に使ったほど気に入っていた。この映画でネルソン・リドルに編曲を依頼した経緯も紹介されていて納得。
パーキンソン病の影響で2011年に引退したと知ってショックだっただけに、こうしたドキュメンタリー映画が出来てほんとに良かったと心から思う。映画を観る前〜観た後は初のライブ・アルバム(1980年、ハリウッドのテレビジョン・センター・スタジオで収録した音源)を繰り返し聴いている。完璧なバック、ベストに近い選曲、絶好調の歌声に何度も唸ってしまう。
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