おそらく50年ぶり
2005年にリマスターされたDVDボックスセットで蘇る画像。コンサートが72.8.1、映画の公開が72.11.11、日本公開が73年。おそらく高校生で一度か二度見てそれ以来観ることのなかった映画。『All Things Must Pass』三枚組はとても買えず「My Sweet Load」のシングル盤を擦り切れるまで聴いていたのが中学生。なぜか、この三枚組は手に入れてよく聴いた。当時は『Woodstock』『Fillmore The Last Days』『Mad Dogs & Englishmen』とかも公開されてそれぞれのサントラ盤も手にしていた。いろんな人が演っていたりベスト盤的な聴き方をしていたようだ。
コンサートの趣旨はご存じの方が多いので省くが、50年近くぶりに観て思ったのが、当時良くわかってなかった部分がよく見えてきたこと。デラニー&ボニーを知り、クラプトンに教えるとツアーに同行しジョージもイギリス公演にはステージに立つ。『Music From Big Pink』からの影響もありつつロック的なミクスチャーを目指していたの当時のジョージだった。
そういった意味ではコンサートマスター的存在だったリオン・ラッセルの存在が大きいと思う。フィル・スペークター、デラニー&ボニー、ジェシー・デイビス、グラム・パーソンズとも絡み。当時は全く知ることがなかったことも浮かび上がってくる。『All Things Must Pass』ではエコーでコーティングされたサウンドがライブでリアルに伝わる素晴らしさに酔いしれてしまう。サルサも含めて様々な音楽を聞き続けている今と違って、これは当時中学生〜高校生の私には到底理解できていない世界だった。
クラプトンが来ないかもしれないために招集されたジェシー・デイビス。ブラウン・サンバーストのテレキャスと控えめながらジョージの横で終始笑顔がいい。強烈なゴスペル臭をふりまくビリー・プレストン。当時初めて動く姿を見ることができたディラン。やっぱり無条件で格好いいリンゴ。「Here Comes The Sun」での寡黙なピート・ハム。そうそう、リハではジョージのタバコにリオンが火をつけてジェシ・デイビスのタバコにジョージが火をつけるシーンも泣かせる。そしてなにより白いスーツ(オレンジのシャツも!)に白いストラト(フィニッシュを剥がしてナチュラルしているようだ)が眩しすぎるジョージが素敵すぎだ。
ジョージの生涯を的確にまとめた『LIVING IN THE MATERIAL WORLD』を10年ぶりで観た。このコンサートまでをなぞろうと思って観始めたが、やっぱり引き込まれてPart.1〜2、そして特典まで2日に分けて観てしまった。うん、『All Things Must Pass 50th Anniversary』が届くまでジョージまつりが続く(´•_•`)
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