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紅ズワイガニ甘さをうまくコーティング
寸胴内にはちきれそうに浮かんでいる紅ズワイガニ20kg。廊下にもいい香りが漂っていて酔いそうだった。一口目のスープで蟹の風味がぐわっと襲いかかる。それでいて強引さがない上品な味わい。ウマいなぁ...とため息を付きながら立て続けにすすってみた。
ここでハッと気がついたのが、薄っすらと表面を覆っている脂。背脂とは違い、香り立つ蟹の風味を静かに抑えながらも、その絡み具合がなんとも素晴らしい。慌てて家元に訪ねてみると「豚ネック」だと。これで合点がいった。紅ズワイガニ甘さをうまくコーティングさせた流石の家元チューニングに、もう脱帽。
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