細野さんが21世紀に残したいもの
細野さんの事が最近色々と取り上げられている中、Facebookで見つけた細野さんのインタビューから気になる部分を引用。
《...僕自身はレコード世代なので、CDができたときも抵抗があったり、配信も最初抵抗がありましたが、今となってはもうありません。逆にそれも変わりつつあります。ただ、所有しなくなっている人が多くなっていることには抵抗があります。ひとつのいい音楽を聴いたら、誰が作ったのか、どういう人に影響されたのか…それは大事なこと。そういうことをすっ飛ばしては物足りないですね...》
音楽を伝える媒体が変化しても、変化への抵抗についても私もそう思ってきた。それでも、LPでもCDでもジャケットを手がかりにしてあれこれ想像しながら楽しみ、場合によっては、聴いている音楽についての書籍を読んだり。所有しなくなった...については、LPで持っていてもLPを聴く環境が今のとことなくなっているので、例えばSpotifyで持っているLP音源をDLしてみたりもしている。
60~70年代のレイ・バレットの再発見、CD化されていないチェオ・チェリシアーノのルイス・ガルシア渾身のアレンジが美しいライブ(二つ折り内ジャケットが素晴らしい)、ディメンション・ラティーナの初期、カルロス・マニュエルのこってりとしたメレンゲ、レッド・ガーランドライブのヒリヒリ感に溺れたり。で、今はダン・ヒックスを聴きながら書いてます。
今は違うんだろうなぁ
細野さんが話しているように、背景など気にしないでこんなに面倒な手順(やり方とやろうとする心構え)も省略し、その場その場の気分で指先だけで選択しているんだろう。努力すれば目標が手に入る...なんて安直なメッセージを耳障りの良い音で聞き流しているんだろうか。
裏ジャケットに記載されているバックミュージシャン、プロデューサー読み、もう一度裏返してジャケットで判断。当たり外れもあるけどそれもまた楽しかったけど、これも大昔の話=慣習。判断されるスポットが狭くなり知り得るジャンルの幅が広がった分、一瞬で分かりやすいのがいいのだろうな、きっと。
持っているLP音源をSpotifyで探して聴くのも、ある意味手間のかかる変態なのかもしれないけどネ。
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