つなぎといえば
密偵と鬼平のとのつなぎ=連絡網、あるいは引き込み役と盗人とのつなぎ=連絡...とか思い出し、携帯もインターネットもない江戸時代には重要なコミュニケーションのひとつだった。
一週間ぶりのがんこになった今日は、日曜日のあん肝5kgと鮟鱇の本身10kgのスペシャルスープを使った不純。まろやかでスムーズな一口目、香り立つあん肝と鮟鱇の本身がじんわりと攻めてくる。カウンター左端のため家元に尋ねると
「今日は88点です」
「いや〜、いつでも満点以上だと思いますが。で、このまろやかさは」
「つなぎです」
「あん肝が?」
「それぞれ(具材のよさを)つないでくれるんです」
なるほどそういうことだったのか。このこくの深さの秘密がつなぎにあったのか。家元の背中を見ながらつくづく感じ入った次第だった。
コメント
コメントフィードを購読すればディスカッションを追いかけることができます。