晴れては曇り、そして雨
一日中めまぐるしく空模様が変化する毎日。いつもの場所で一休みしながら紫陽花の定点観測。しっぽりと濡れた紫陽花に誰も気が付かないなんて。急に雨脚が激しくなった途端に雨の匂い。いろいろ調べてみるとペトリコールとかゲオスミンとか分かってきて、気になる人はこちらが参考になると思う。
梅雨といえば、大阪からのおすすめで手にした
「橋ものがたり」(藤原周平著)が今の空模様にぴったり
もしかして「橋」は人生の境界線のようなものかもしれないと思わせる橋を題材にした短篇集。
「殺すな」では夫婦の情愛のもつれを艶めかしく、「思い違い」では橋ですれ違う女への一途な思い。移動中に二話読んだけですが、雨に濡れた紫陽花が表情を毎日変えるように、咲き始めたシクラメンの香り立つ細道などを思い浮かべながら読みました。
鬼平を知ってから、最近はこうした本にも寄り道して、読もうと思って買っている本になかなか手が出ないんです。
コメント
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