塩釜へのお土産のひとつ
夏限定の「ひとつぶのマスカット」は、岡山の農園から直接配達された朝摘みもぎたてのマスコットを熟練職人が丁寧に手でくるんだお菓子です。表面はほんのりと甘く、中はほどよく酸っぱく、房からひとつ手にとってたべたような感触に思わず笑みが浮かんできそうです。
おもたせという言葉の佇まい
今読みかけの平松洋子さんの「おもたせ暦」の冒頭には《暮らしにはひととひとの往来があり、気持ちが揺らぎがあり、その振幅を抱きしめてもらう先をかたちあるものに求める、どこか切実に》とあり、季節ごとのおもたせが紹介されています。
気取って豪華で有名なブランドに頼ったものよりも、届ける側や頂く側の顔がきちんと見える《かたちのない気持ちをかたちあるものに託して伝えようとする、ひとつの心持ち》もうれしくなってしまう。
平松洋子さんのその気にさせる文章と写真に酔いしれてしまいそうな一冊。
■共楽堂 ひとつぶのマスカット
http://www.kyorakudo.co.jp/lp/muscat/
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