ジム・ジャームッシュの「コーヒー&シガレッツ」で知ったケイト・ブランシェット
人って人前ではあまり言えない色々な特質や事情を抱えて仕事をしたり遊んだりしている。笑っていても怒っていても本当は何を考えているか知ることはできない。他人が見たら滑稽で奇妙な姿でも、本人にとってはそうせざるを得ない何かに引きずられているのかもしれないし。
虚言と現実逃避を繰り返していく主人公が身に付ける衣装(婚約指輪を買いに行くときのワンピースとカーデガン、白いブークレ系のシャネルのジャケットが印象的)、滲むマスカラ、脇の下の汗、無視する視線、海辺の家からの見事な眺望、Blue Moon。巧妙な仕掛けとケレン味のないカメラワークに引き込まれてしまう98分。
映画を観終わってなんとも言えない雰囲気で家に戻ると、ゆるやかに沈む紅い太陽。今日の月もブルームーンだったのかな?オスカー受賞のアルマーニでプリヴェを着ているケイト・ブランシェットもとても美しい...。
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