前から気になっていた1Fの立ち飲みは
2Fと違った雰囲気で泣かせます
雰囲気に圧倒されながら「チューリップ、厚揚げと大根、生中」と注文すると「兄ちゃん、これあたたかいで~」とチューリップを並べてあるとこから差出されました。はは~ん、横に並べてあるのは隣の人の注文分ではなく、前もってよく出るのは揚げて置いているんですね。
後で分かったんですが、並べてあるのが注文されると「温めるね」と言って、もう一度揚げるようなしくみになっているようです。2Fはカウンター席でまぁ落ち着いて飲めるんですが、1Fは立ち飲みになっているので回転が早いため、こうなっているんですね。まぁ、定期的に揚げられるのから選んだほうが無難ですけどね。
ハイボールを注文すると、ウィスキーと炭酸水ボトルを別々に持ってきてくれます。濃い目にも自分で調節できるし、炭酸水1本でウィスキーを2杯飲めるのも理にかなっています。甘く煮込んだおでんもおいしかったし、何よりも常連連中と店員さんのテンポのいいやり取りを見ているだけでも十分に楽しかったです。
入口近くのカウンターで一人、周りのお客さん達の雰囲気を横目で見ながら、ぼんやりと過ごす。ほとんどのお客さんが一人で何かを考えながら、無事に終わった一日に祝杯をあげているような。決して後ろ向きではないほのかな感じにも包まれて、居心地のいい、それでいて通りがかりの人のような妙な味わい。話しかけるわけでもなく話しかけられるわけでもない。ただそこにある決まり事の中で生きているような逃げ出したくなるような、それでいて居心地がいいような...。
街頭のざわめきとかも聞こえて、ちょっと気にしている上野樹里の主演映画「陽だまりの彼女」の挿入歌「Wouldn't Be Nice」が大きな音で聞こえてきた時にはハッとして振り返ってしまいました。
■まつい
大阪市都島区東野田町3-5-1
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