晴れ間が出てきたので、夕方まで戻るように出かけると
新宿で中古盤でも探そうかとぶらぶらしていると20年ぶりの知人とばったり。友人経由で知り合い何度か交流もあったKさん。アムステルダムまでオリジナルプレスを探しに行くほどのマニア。よく、新宿から新大久保までの中古盤屋を案内してもらいました。紹介してくれた友人の行方が分からなくなり、合わせてお互いに音信不通。好きな音楽のジャンルも違っていたせいもあるんでしょうね(彼はイタリアプログレ専門)。収穫がないので一緒に渋谷のマザーレコードへ。ここも収穫なし。折角会ったので「帰り道、ちょっと付き合って下さい」と、言われて立ち寄ったのが私としては初めての鶯谷。
いや~、これはそれでディープな世界なんですね
本籍地が日本橋なので、東京ってどんな街だったのだろうかと以前から調べたりしてますが、山手線外回りの新宿~東京は実は未知の場所。降りたことのない駅もあります。鶯谷もそのひとつ。
案内されるまま南口で降りて、連れて行ってもらったのが駅からの階段を降りてすぐの焼き鳥屋「ささのや」。店先で焼いている焼き鳥のせいで周囲は煙に包まれ何やら嬉しい雰囲気。まだ、15:00を回ったばかりなのにひっきりなしにお客さんが訪れて、店内で焼き鳥と○○ハイ、お持ち帰りの人も。年齢もバラバラで、店内に留まる人は圧倒的に一人が多いです。席につくとチャージ=お通しが付くと教えられて立ちながら、基本のタレは一本単位、塩は三本以上からのオーダー。得体のしれない男女が乗ったクルマが狭い路地をひっきりなしに通る、雑然とした自転車、言問通りへの下り坂、無意味に晴れている空。尽きない音楽談話を繰り返しながら、ハイボールとかを飲んでいると、ああこれもひとつの休日の正直な表情なのかなぁ...と。
秋葉原っぽい人達がひしめいているので、気になり声をかけると
「チケット譲って下さい」とダンボールに書いて立っている人達が十数人。言問橋への坂道下のトンネルに向かってその先を追いかけてみると、空気感の違う人種たちが溢れてました。思わず声をかけてみると「ももいろクローバーのライブなんです。チケットありますか?」と逆に質問攻め。それも、攻撃的ではなくどことなくまったりとした雰囲気。まぁ、興味がまったく無いので無視して二人でそこそこにその場を立ち去りましたが、関係者にとっては聖地なのかな。まっ、どうでもいいけど...。
それにしても僅か4時間ぐらいで、色んなことを知ったので、頭がクラクラしながらも、新浦安での野寺治孝さんの写真展+トークショーに向かいました。
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