初めて聴いた時のショックが蘇る「DOWN TOWN」
ちょうど大学に入学してから念願の一人暮らしを始めた年に手にした「DOWN TOWN」のシングル盤。当時は、リズムがアイズレーだとか細かいこと分からずに、伸びやかな歌と、あは~ん、やられたなぁというサウンドにシビレテました。シングルのジャケットに何回聴いたか「正の字」でカウントしてましたが、150回ぐらいで止めてしまいました。それ程好きだったんです。イントロのギターをコピーして出来て一喜一憂とかも。その後、始めて歌う姿を日比谷野音で見た時に(確かカーティスのカバーも演っていた)、ああ、これは敵わないと、プロになることを断念(勝手にそう思い込んでいた)。
いつも、どこかの風景に溶け込んで
その後、サルサに目覚めてサルサ以外一切聴かなくなってしまいましたが、何故か山下達郎だけは聴き込んでいました。仕事を始めた時には、クルマでの出張にはラジカセを積み、広島~鳥取~島根~山口~広島(一週間)を走っていました。そして、FMもよく聞いていて、今は友人に頼んでMacで録音して、それをiPhone 5 で聴くようなこともしています。今年の、3/11の放送は、特に心に残る放送で「希望という名の光」のアコースティック・バージョンに涙してしまいました。
音楽に対する真摯な気持ちはAERA(12.10.1 No.40 P.37)のインタビューにもはっきりと表れていますので、是非手にとって欲しいものです(今は、図書館とかでも読めるはず)。日本のアーティストでこれだけ長く聴き続けているのはもしかして山下達郎だけ。本人のセルフライナーを読みながら、音も数段良くなったベストを聴くのはこの上もない喜びです。ある時期不本意な理由で音楽活動が思うように行かなかったことを初めて知りました。
…でも音楽がなくなることはない。レコード会社を横断した今回のベスト盤は、CDというパッケージメディアは機能しているうちに、ちゃんとしたベストを出しておこうと思って作りました(AERAのインタビューから)
出来るなら、初回限定盤がお勧めです
本人が歌う、あの名曲「硝子の少年」のクォリティーの高さを、多くの人に感じてほしいものです。そして、このボーナス盤のラストが、放送された「希望という名の光」のアコースティック・バージョンは特に深い味わいです...。
最後ですが、ドラマーだったけどシュガー・ベイブを始めるにあたって、ギターに持ち替えたというコメント。時としては全面に、時としては渋めのカッティングで曲を彩る、ギターにも是非注目して欲しいものです。
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