サーファインをしたことがないのにサーフィンの歌を作っていたブライアン・ウィルソン
…というわけではワケではないのですが、サーフィンをしたことがないのにサーフィンは大好きです。学生時代に通い詰めていた吉祥寺の「西海岸」にはサーファーがよく集まり、連中のプレーンでピュアな生き方にとっても共感していました。
新浦安〜塩釜のロングドライブ後、トランクいっぱいの荷物を降ろしてすぐに七ヶ浜の小豆海岸に向かいました。夕刻が近づいてましたが、数多くのサーファーがいい波を待ちながら海に浮かんでいました。そういう姿をぼんやり見ているだけで心穏やかになります。
そして、津波で流されたサーフショップが復活
それも、同じ場所に建っているのを見つけうれしくなりました。壁には自らも奮い立たせるかのように『The Seven Beach Sprit 復興に向けて呼び起こせ七ヶ浜魂』とメッセージ。甚大な被害があった七ヶ浜町は、破壊されたクルマや瓦礫の巨大な山々が、ぽつりぽつりとあるだけの、人の力がまるで届かない世界が、そのままになっています。だから、かえって復活したサーフショップとそのメッセージを前にして、「Surf's Up」のメロディを思い起こしてました。
サーフィンは終わり潮流に乗りこもう
全力で向きを変えて合流しよう
若者たち、そしてきみが
よく与えた泉ぼくは
あの言葉を聞いた
素敵なやつ
子どものうたを
海風に揺れる無数の水仙、そして時は漠然と置いてきたものを思い出させる
菖蒲田海岸の公園も未だに沈んだままで大きな池のようになってますが、その周辺に植えられた白や黄色の水仙が海風に揺られてました。こんなに数多くの水仙に囲まれるのは1/8の鋸南町保田江月水仙ロード以来です。午前の光を一身に浴びて光り輝く水仙と瓦礫の山々の中に咲き乱れる水仙。漠然と置いてきた思いと痛みを思い出させる姿にハッとしてしまいました。うっすらと空に浮かぶ月と共に何を語ろうとしていたんだろうか…。
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