どの辺なの?
70〜80年代のブラジルのソウルよ…
と、思わず尋ねてしまったのが、新宿disk UNIONのラテンフロアでした。ちょっと(いや結構)カワイイブラジリアンの店員さんもいて、新宿の仕事の帰りにはなるべく(いや、ほとんど)立ち寄りしてしまいます。サルサの新譜やブラジルの新譜をチェックできる場所って都内でもほとんど皆無ですが、ここに来ると一時間も新品から中古まで、棚という棚を店内を隈なくチェック。手が真っ黒になってしまいそうです。ネットで調べて、amazonとかで色々確認して…なんてことばかり繰り返していると、たまにイヤになるんです。知らない音楽との出会いが少なくなるとなんかつまらないもんですよ。
この、ブラジルソウル・コンピレーションはなかなか味わい深くて、ほとんどのミュージシャンが初めてというワケで先入観ゼロで聴き始めましたが、これがとても心地よくってたまりません。アイズレーにブラジリアンをまぶしたような、いなたいボサ風味のソウル、割と本気なソウルマナーな姿、ああ、やっぱりブラジルなんだなぁ…と、妙に納得。二ヶ月前からiPhoneに入ってますが、シャッフルでも必ず数曲はかかる、私のヘビロテ・アルバムです。試聴盤だったので値引きもあり1,400円だったというのも、掘り出し感いっぱいでした。
Disc 1
1. Na Na Rua, Na Chuva, Na Fazenda - Hyldon
2. Amiga - Tim Maia
3. Manuel - Ed Motta
4. Maria Fumaça - Banda Black Rio
5. Agora - Ivan Lins
6. Azul da Cor do Mar – Sandra De Sá
7. Vamos Dançar - Ed Motta
8. Dr. Swing – Tony Bizarro
9. Noite Do Prazer - Brylho
10. Um Chope Pra Distrair – Paulo Diniz
11. Soul - Sandra De Sá
12. Um Jantar Pra Dois - Ed Motta
13. A Lua E Eu - Cassiano
14. Fim De Tarde - Cláudia Telles
Disc 2
1. Você Mentiu - Tim Maia
2. Olhos Coloridos - Sandra De Sá
3. Solução - Ed Motta
4. Caminho Da Roça - Banda Black Rio
5. Na Sombra De Uma Árvore - Hyldon
6. Br-3 (1996 Digital Remaster) – Toni Tornado
7. Jóia Rara - Brylho
8. Contrato Com Deus - Ed Motta
9. Eu Amo Você – Sandra De Sá
10. Sabor De Amor - Hyldon
11. Leblon Via Vaz Lobo - Banda Black Rio
12. Baixo Rio - Ed Motta & Conexão Japeri
13. Dançando com a Vida - Sandra De Sá - Paticipação Especial: Gabriel O Pensador
- Hyldon(イルドン):初期チン・マイアの共作者として、そして75年のソロでのヒット”ナ・ルア、ナ・シュヴァ、ナ・ファゼンダ”でブラジリアン・ソウル・ミュージック屈指の存在となったシンガー・ソングライター。
- Tim Maia(チン・マイア):ソウル・ブラジレイロのパイオニアとしてその名を残すカリスマ。
- Ed Motta(エヂ・モッタ):'70年代のブラジリアン・ソウル・マスターのひとりチン・マイアの甥にあたり、無類のレコード・コレクターとしても知られるエヂ・モッタ。AOR状にソフィスケイトされながらもグイグイと牽引してゆく黒いグルーヴ、ブラック・ミュージックの系譜。
- Banda Black Rio(バンダ・ブラッキ・リオ):1976年に結成。全世界を席巻したブラックムーヴメントに乗り3枚のアルバムを残したが、絶頂期の1984年にリーダーのオベルダン・マガリャイスが39才の若さで交通事故死し解散に至った。ちょっと3rdアルバムあたりのシカゴっぽいところも好きです。
- Sandra De Sá(サンドラ・ヂ・サー):今年のブラジル音楽賞にもベストシンガーを受賞する。
- Ed Motta(エヂ・モッタ):ブラジルのリオ・デ・ジャネイロ郊外にあるチジュカ生まれ。本名はエドゥアルド・モッタ。ブラジルソウルシーンの立役者であるチン・マイア(1942~1998)は叔父にあたる。母親がアマチュアのシンガーだったこともあり、ブラジルの音楽はもちろんアメリカのブラックミュージックに至るまで音楽的に恵まれた環境で育った。本格的な音楽活動はコネクシャオゥン・ジャぺリに歌手兼ギター/パーカッションとして参加してから。1988年、ワーナーからアルバム「コネクシャオゥン・ジャペリ」を発表しプロデビューを果たした。作品は大きな反響を呼びヒット作となったが、エヂ・モッタは同バンドを脱退。1990年に「ウン・コントラート・コン・デウス」でソロデビューを果たす。1992年に発表したソロ2作目「エントリ・エ・オウサ」はソウル、ファンクその他のクロスオーヴァーな音楽を取り込んだ意欲作で、スティーリー・ダンに深く影響を受けたという初期の代表作。
- Cassiano(カッシアーノ):70年代から活動するブラジルのソウル・シンガー。
- Cláudia Telles(クラウディア・テレス);シルヴィア・テレスの娘。
- Toni Tornado(トニ・トルナード):サンパウロに端を発するサンバ・ソウル/ジョーヴェン系カルト・シンガー
- Brylho(ブリーリョ):ファンキーソウルなバンド、ギターのキザミが達郎の「SPARKLE」っぽかったりして。
- Paulo Diniz(パウロ・ヂニス):独特のいなたさがステキなバイーヤ出身のシンガー・ソングライター。
コメント
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