秋が深まり気温が下がってくると葉っぱが色づいて
黄色くなったり紅くなったした葉っぱをまとめて「モミジ」と呼んでいます
普通は「紅葉」と書きますが、万葉の頃は「黄葉」と。カエデの紅い葉の色が紅絹に近いことから、カエデがモミジの代名詞になったそうです。色味草、妻恋草、梢の錦、日本語はどことなく情緒があっていいですね。江戸時代のモミジの名所に下谷の正灯寺。まぁ、もっぱら近所の吉原目当ての連中は、モミジどこじゃない。駕籠屋を止めて
「酒手ははづむよ。つっぱしっておくれ」
「道がよくねぇからそんなに早くは無理だよ。三枚なら早いよ」
「三枚ってなんだよ」
「三人で駕籠をかつぐことさァ」
「三人なら早いんだね」
「そりゃ早い」
「そんならおいらがおりて、三人でかつごう」
なんともしまらない話で。話はちょっとそれてしまいましたが、この歌は、紅葉で鮮やかに染まった竜田川の様子が目に浮かぶようです。「括り染め」は布を染める時に所々糸でくくって、その部分を別の色の模様にする染め方だそうです。こちらの返歌になればいいのですが…。
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