Blues & Soul Records #96特集
最近は、KARA、SNSD、そしてマイルスやキース・ジャレット周辺、または東横落語会の志ん朝さん...。すっかり、ブルージーでソウルフルな世界から遠のいてしまった(マイルスやキースは突き詰めるとそうですが)私ですが、帰りに立ち寄った本屋で久し振りにこの雑誌を手にして表紙の「レアグルーブ」という言葉に反応してしまいました。
大雑把に言ってしまうとディスコ以前のR&Bやソウルはジャンルを飛び越えたミクスチャーを繰り返す度に進化していたのではないか。この頃って、ソウルでもラテンでもカテゴリとして分類できない隙間のような部分から新しい音楽の息吹を感じることが出来た時代だったような気がします。ジャズやラテンの影響も受けた、ファンキーなノリのR&Bやソウルにどうにも愛着を感じるのは私だけではないようですね。ひっくるめてレア・グルーブ。いいですね、この響き。一流になりきれていない忘れかけていたようなサウンドには、どことなく温もりすらも感じます。
特集記事を読んでいると、ああ、この辺に手を出したらヤバイな...と予感してしまいぐっと堪えて付録のCDで我慢我慢。この雑誌いいですね。流石、ピーヴァインで出版しているだけあって、おそらく自社で版権を取った音源でセレクトされた曲が参考に付録のCDになっていると思います。特集記事を読みながら聴くのもよし、単体として聴くのもよし。なんかすっかり気に入ってしまい、最近の通勤で聴く事が多いです。こんなような曲やバンドでリズムを刻んでいたら、さぞかし楽しいだろうな。
音楽雑誌でいえば「レコード・コレクターズ」は最近元気がないようです。今年になってストーンズは三回、年代別ベストなど使いまわしのテーマでお茶を濁しているようで、なんとも歯がゆいです。確か四月から紙面が変わって資料性も低くなってしまったので、図書館で月遅れで借りて間に合わせています。BSRのように付録でCDとか付けるとか、iPadアプリで閲覧できたら、新しい展開が見えてくるような気がしますけど、どうでしょうか。志ん生の音源とかECMとかまだまだ取り上げるテーマ(素材)はたくさんあると思うけどな。
Gimme Some Mo! Funk & Rare Groove Classics 1960s-1970s
1.I Learned My Lesson / Vernon Garret
2.As Long As I Don't See You / Little Johnny Taylor
3.Put It Where You Want It / Pee Wee Crayton
4.Is This For Real / Montclairs
5.Freddie's Dead / Young-Holt Unlimited
6.We're Losing It Baby / Roscoe Robinson
7.Humpin' aka Stuffed Peppers / Frank Armstrong & The Stingers
8.First Thing In The Morning / James Moody
9.I Need To Be Loved / Fontella Bass
10.Gimme Some Mo 4:38 Redd Holt Unlimited
11.Baby Don't Do It / Bobby Powell
12.Hold On / Lorenzo Holden
13.I Need Money / Ruth Davis
14.Slow Funk / Isaac "Redd" Holt
15.Recipe For Peace / Bobby Patterson
16.Got To Get Over / Sonny Stitt
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