スタジオで一体何が起きていたか
音楽を聴く楽しみのひとつに、そのサウンドがどこでどのように創造されたかを想像することがあります。有名なアルバムにはいくつものの逸話があり、そのサウンドを堪能しながら、それらを知る喜びもあります。ブライアンやマイルス、アトランティックやモータウンのソウル、そしてビートルズ。今のようにテクノロジーが未開の時代に、今以上の創造力(音楽的な創造力と技術的な創造力)で音楽を作り上げていた天才達。モノラルからステレオへ、3チャンネルから4チャンネル、8チャンネルへ。60年代のレコーディング技術を進化させていた職人技の数々。貴重な写真や丁寧な記事に誘われて、スタジオ単位でiTunesやiPhoneで聴き惚れています(本当はスピーカーで聴きたいのですが)。スタジオの空間を生かした自然なエコーや音の響きを見事に記録できた才能に敬意を表したいです。
①CAPITOL STUDIOS <L.A.>
②UNITED WESTERN RECORDERS <L.A.>
③SUNSET SOUND <L.A.>
④RCA B <Nashville>
⑤STAX <Memphis>
⑥SUN STUDIOS <Memphis>
⑦J&M <New Orleans>
⑧CHESS <Chicago>
⑨UNIVERSAL <Chicago>
⑩MOTOWN <Detroit>
⑪SIGMA SOUND STUDIOS <Philadelphia>
⑫ATLANTIC <N.Y.>
⑬COLUMBIA STUDIOS <N.Y.>
⑭VAN GELDER STUDIO <New Jersey>
⑮CRITERIA <Miami>
上に表示したジャケットは、アトランダムに選んだスタジオ毎のアルバムです。上段①〜⑤、中段⑥〜⑩、下段⑪〜⑮になります。地名を追いかけて行くと、もし可能ならばそのスタジオを訪ねてみたいものです。解散が決まっていたけど海外録音のためにL.A.まで出掛けていった大瀧さんらの気持ちも分かりますね。サンセット・スタジオのジャケットは『Discover America』でも良かったんですが、ヴァン・ダイク・パークス絡みもあるのでこれにしました。そして、ビートルズでのスタジオ創造の話は、以前紹介したジェフ・エメリックの『ザ・ビートルズ・サウンド 最後の真実』が参考になると思います。なんか、トム・ダウドやファンク・ブラザーズの映画もまた見たくなりました。
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