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湯気の中から香り立つしじみとアサリと羅臼昆布もうこれ以上は望めないほどの幸福感。よく見ると焼き松茸も。スープを一口、柴崎亭ならではの上品で繊細、しかも奥行きのある味わいが五臓六腑に染み渡り、言葉でうまく言い表せられないほど。
丁寧に折りたたまれた麺を端から静かに崩して一口。ここ数日の朝夕の秋を思いおこすようなそよ風を思い出してしまう。そして柴崎亭らしいホスピタリティの高さと深みにも思わず涙しそうになってしまった。
けなげに咲いているあさがお。心なしか淡い感じすら。
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