よくありがちが話
登場人物の秘められた過去が徐々に明らかになって今の行動の謎が分かるというパターン。追い詰められばらばらになった集団が自我に目覚め目的を達成する。また、甲子園やマラソンや箱根駅伝、その他のスポーツ中継が陳腐に見えるのが、両親や監督への感謝や育った環境を、目の前で刻々と変わる状況とは別に語られるからだ。個人的にはあまり好きではない。いやむしろない方がいいと思っている。
ダンケルクの場合
このような情緒的説明を極力排除し刻々と迫る状況=史実を映像化。もちろん、小型船の船長のマーク・ライセンスの抑えた演技(着てる服もいい)も素晴らしいが、それよりもむしろ圧倒的でCGを排除した映像美に酔いしれた映画だった。
特にはっとするほど美しかったのが、任務を果たし燃料がなくなったスピットファイアが海岸沿いの町の上を静かに浮遊するシーン。不時着しスピットファイアを燃やすシーンはディレク・ガーマンの『ラスト・オブ・イングランド』のワンシーンのようにも思えた。ここが見たくてもう一度IMAXで観たいと思ってしまった。
映画の周辺や飛行機、史実に関しては↓のサイトが興味深く参考になりました。
http://murasaki-syoumeidan.com/dunkirk-osusume/
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