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せっかくだからおでんが食べたい
色々とリストアップ後、いつも大阪でお世話になる方に相談。以前、京橋の「まつい」を教えていただいた方です。それなら、昔悪さをしていた頃に宗右衛門町に馴染みだった店があるので、どうだろうかと。宗右衛門町というは、私にとってもほろ苦い再会と別れがあった場所でもあり二つ返事。
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なんばを一巡りした後でのれんをくぐる
ちょっとした階段をのぼると、L型のカウンター。残念ながらカウンターは予約でいっぱいだったので奥のテーブルへ案内されて、まずは生ビール。夜明け前から移動していた疲労困憊の体にじんわりとしみます。
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まずは、大根とじゃがいも
ねぎまとロールキャベツをリクエスト。大阪らしいというところで、ころ、ひろうす、しょうが天。ぷるぷるとした鯨の油の搾りかすにまずノックアウト。紅しょうがのピリピリ感、むっちりと具だくさんのひろうすも、たまらなく一気にエクスタシー。菊菜はさっとおつゆにくぐらせてポン酢醤油でさっぱりと。昆布の風味がほんのりとしたおつゆが上品でいままで食べていたおでんの中では一番好きな味わい。
宮崎の地鶏はぽろっととろけて、とうふはおかかととろろ昆布と合わせて。隅から隅まで気が利いていて、思わず笑みがでてくるばかり。お酒は、塩釜の浦霞もありましたが、あえて関西のお酒を選んでみた。軽やかで口当たりのいい呉春(大阪)、奥播磨(兵庫)がおでんのほんのりとした甘さに寄り添うような。
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これ以上の幸せがないほどでしたが、締めの細うどんに、しばし茫然として我を忘れて佇む。八月の槍でボンヤリというやつ。最後の最後でダメ押しの一本取られてしまいました。おでんのおつゆに浮かんだ細麺(ひやむぎみたいな感じ)にとろろ昆布。すりおろした生姜かもみじおろしをお好みで。
もう一度行きたいなぁ、行けるかなぁ、と今からやきもきしてしまうほどのお店を案内してくれた方に感謝。頼りにしてまっせ...おおきに。
■お多福
大阪市中央区宗右衛門町5-2 シャトウ上方1F
06-6211-3871
17:00〜23:00(閉店)
定休日:日曜、祝日(GW休、盆時期休、年末年始休)
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