松本隆さんトリビュートアルバムに触発されて
大瀧さんのソロアルバムを繰り返し聴いているとティン・パン・アレーのリズムに身を乗り出してしまいそう。特に「NIAGARA MOON」での「論寒牛男」「ロックン・ロール・マーチ」「ロックン・ロール・マーチ」あたりは特筆すべきで、セカンドラインあたりも絶妙に引用されて、唸るばかり。それなら、というワケで矢野顕子「さとがえるコンサート」を聴いてみました。(ティン・パン・アレーは細野晴臣さん、鈴木茂さん、林立夫さんの三人でTin Panとして2000年に復活)
凄腕のリズム
きらびやかなピアノのフレージング
Tin Pan各自の曲(はっぴいえんど、ソロ、ティン・パン・アレー)の味わい深さ、完璧なバッキング、ふくよかで饒舌で力強いピアノのフレージング。一音一音聴き逃がすことのできないほどの密度。それでいて親しみやすいのは矢野顕子さんのキャラクター故か。吉野金次さんのミキシングはまるで会場が鳴っているような臨場感。
大瀧さんへの追悼も感じられるこのアルバムをちゃんとした音響設備で聴きたいけど、iPhone 6 Plusでも十分に分かるほど素晴らしい。
ダニー・ハサウェイの発掘されたライブ
ライブの名盤と同時期のライブ(Live at The Bitter End,1971(All Previously Unreleased Performances)が発掘。メンバーは、
Donny Hathaway:vocal,keyboards
Cornell Dupree:guitar
Mike Howard:guitar
Willie Weeks:bass
Fred White:drums
Earl DeRouen:conga
飽きることなく十何年も繰り返し聴いていたライブとの比較よりも、まずこの空気感を味わいたい。ここには鬱屈し閉ざされた思いもなく、新しい音楽への芽吹きを客席も合わせて喜ぶ姿が記録されている。
コメント
コメントフィードを購読すればディスカッションを追いかけることができます。