吉祥寺に住んでいた学生時代にとっては木場は未知の世界だった
友人の彼女が住んでいるというので一度だけ訪れた木場はあまりにも遠い場所でした。今は、浦安に住んでいるので吉祥寺が遠く感じていますが。移動中、途中下車して寄ってみた店は、地元以外にも名も知れている人気店。
到着時に16人も並んでいましたが、椅子が縦列に10脚置いてあり、待つしんどさも軽くなるようになっています。流れとして、食券を買って椅子に座りながら順番を静かに待つ、こんな感じで20分後に店内に呼ばれました。
濃厚スープと太麺
とろけるチャーシュー
見るからに濃そうなスープを一口すすると、見た目よりもスッキリとした味わい。二口、三口味わいながら、味に深みがある割にくどくない上品なのどごしの良さ。麺はもっちりとしてスープとの相性が際立つように太さを調整しているんだろうか。普段はあまり太麺系は食べない私でも、つい引き込まれてしまいます。
そして、トッピングしたチャーシューのなんともいえない素晴らしさ。味がよくしみて、お箸で持ち上げるとくずれそうなほどやわらかい。トロトロのチャーシュと麺を絡めて頬張ると夢心地。
深川洲崎弁天町
ここらへんの旧住所は深川洲崎弁天町。根津遊郭が帝都大学建設のため移転してきたのが洲崎遊郭。大正時代末期の最盛期は300店舗もあり吉原も凌ぐほどの賑だったとか。戦争で焼けて消滅しましたが、洲崎パラダイスとして復活し赤線廃止まで続いたそうです。今では、区画整理されて住所も無味乾燥な名前になってしまい、河は埋め立てられ、当時の面影なぞ全くありません。でも、ちょいと横道に入ると不思議な袋小路になっていたり、妙に色っぽい橋があったりして都会の中のワンダーランドのようでした。屈託のない女子高校生(今ならJKというのでしょうけど)の笑い声でふと我に返ってしまいました。
■麺屋吉左右
東京都江東区東陽1-11-3
03-3699-5929
11:30〜15:00 ※品切れまで
定休日:水曜日・日曜日
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