小薇経由でお知り合いになったyOUさん
yOUさん経由でファンになった如月まみさん
先走る思いをぐっと堪えて、ゆっくりと噛み締めるようにページを捲りました。こういったワクワク・ドキドキ感って久しぶりだなぁ。だって、着物姿も艶っぽくて、笑顔や酒場の雰囲気に思わずのめり込みそうになるんです。文章も、そしてなにより写真にも何かを感じさせてしまう引き。決してそれは押し付けがましくなくて、その僅かな心意気は、静かな佇まいに溢れてます。これをガイドに、よっしゃー酒場開拓だぁ..なんて無粋なことを考える人もいないと思うけど、私が行ったこともあるお店も何件かあり、フムフムと。昨夜、一度は読んでしまったんですが、今朝カバンに入れて通勤の往復でもう一度読み返してはため息。
志ん朝さんに憧れついでに男の着物について
考えてみた時期がありました。志ん朝さんの噺で、登場人物のなりについての説明を、あの名調子でされると、想像しただけでちょっとうっとり。
...長襦袢なんぞ贅沢なもんで、別誂い。ねぇ?友禅の染めでございまして、藤色のちょいとこの、薄いやつで、そこにこの、「釣鐘弁慶」ですとか、「藤娘」だとか、いわゆる大津桜がいろいろと染め抜いている。背中ンところには「矢の根」の五郎がクワーッと矢ァ持って構えているなんというような、これが自慢です。上には結城紬の対服を着まして綴れの帯を締めて白足袋を履いて雪駄履き...(百年目)
図書館で着物の本を探してきて研究するだけではなく、自分が志ん朝さんのような着物を着ることが出来るかどうか(ちょっと真剣に)考えてみたりして。まぁ、まだまだ、貫禄がないのでヤメてますが、ちょっと崩した出で立ちが稲瀬な感じ...アハハ、無理無理とママボリンケン。如月まみさんの「...ばっちりキメ過ぎないこと。揃い過ぎて隙のないコーディネイトは面白みがない。ほどほどの抜け具合ってどこかな、っていつも考えてます」という説明、よく分かるし、本の中の「秋田屋」「日の基」の着物、とっても素敵に見えてたまらない気持ちでいっぱいになります...。 裏ジャケットの、とろっとした姿も、実にいいんだなぁ...。
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