志ん朝さんの落語にすっかり夢中になってしまったのもずいぶん前のこと
その事を思うと「光陰矢のごとし」なんだなぁ...と思っていると、マクラで
「(光陰...)これの意味は光陰というものは矢のようなものなんだなぁ...」
録音を前提とした高座やホール落語っていうのはどうも堅苦しくて、もうちょっとラフで生々しい志ん朝さんも知りたい。まぁ、志ん朝さんの高座が二度と見られない今はなかなか難しいものですね。
でも、ここの大須演芸場の志ん朝は、制約がない分活き活きとしてます。自在なマクラで客席を沸かせてすぅっと噺に入る瞬間。この絶妙の切り返しに何度も唸ってしまいそうです。本編CD30枚、初版特典1枚、予約特典1枚、合計64噺。一日1枚(2噺ずつ)聴いても約2ヶ月。幸せですね、こういうのが聴けるなんて。まだ、4枚目を終わったばかりですが、ついニヤニヤしたりう~と唸ったり。
先週の末は、浦安三社祭が始まったり韓国家庭料理を食べに行ったり、文化や伝統について深々と考え込んでいますが、今は志ん朝さんの作り上げた幻の江戸時代~明治初期の世界観に、しばらくはどっぷりになりそうです。
噺が終わった後に、会場からの掛け声も、また実にいいんだなぁ...
02.搗屋幸兵衛・今戸の狐
03.三方一両損・寝床
04.明烏・夢金
05.紙入れ・浜野矩随
06.化け物使い・大工調べ
07.文七元結 上・下
08.干物箱・二番煎じ
09.蒟蒻問答・三年目
10.錦の袈裟・黄金餅
11.時そば・柳田格之進
12.碁どろ・妾馬
13.坊主の遊び・お若伊之助
14.火焔太鼓・藁人形
15.強情灸・付き馬
16.水屋の富・四段目
17.首提灯・お化け長屋
18.厩火事・お見立て
19.そば清・富久
20.宗珉の滝・唐茄子屋政談
21.へっつい幽霊・中村仲蔵
22.品川心中・粗忽の使者
23.蔵前駕籠・火事息子
24.締め込み・王子の狐
25.あくび指南・子別れ上下
26.宿屋の富・崇徳院
27.ぞろぞろ・芝浜
28.風呂敷・五人廻し
29.もう半分・抜け雀
30.替わり目・居残り左平次
予約特典1:風呂敷・酢豆腐
初版特典2:愛宕山・宮戸川
コメント
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