蘇る男
『Nasi para Cantar』(EMILATIN H2 7243 8 301119 2 6)
心に秘めた激情は、たとえ落ち着いた趣のたたずまいの中ですら隠す事は出来ないのであろうか。黒いパンツに黒地にゴールドの柄のベスト。白いジャケットを羽織る姿。襟はタイをしているのでシャツのボタンは外していない。内ジャケットではシャツを黒に着替え、ベンチに座り後ろ向きにこちらを見つめる。ジャンキー特有の、いや、それとも本当にそうなのか分からないが、今にも燃え上がる激情を秘めた澄んだまなざし。私は内ジャケットを表にしCDのケースにそっと戻しました。
そう、そうなんです\\(;^◇^;)//
あの、ラロ・ロドリゲスが蘇ったのです\\(;^◇^;)//
しかも、不敵な笑みを浮かべた、あのままの姿で。気を付けないと危ないですヨ。
軽い気持ちでお付き合いして、後でボロボロになっても知りません。
プエルトリコの歌手、ラロ・ロドリゲスは麻薬にどっぷりの
様子で生きるの死ぬのという悲惨な状況。このままでは歌手
生命も危ぶまれている。
そんな悪い知らせを雑誌のニュース欄で見たのは昨年の夏頃でした。そういえば2年あまり新譜をリリースしていないし、入荷するCDもエディー・サンティアゴやフランキー・ルイスとのカップリング・ベスト盤ばかりでした。その行く末を案じ夜も眠れない女性もいたと聞いています。寝不足は美容にも良くないのです。昨年、エクトール・ラボー、ルイ・ラミレスが亡くなって以来、これ以上の訃報は私も同様聞きたくなかったのです。
復活の立役者となったプロデューサーはココ・レコードの創立者ハーヴェイ・アヴァーン。あの、エディー・パルミエリ時代以来のお付き合い。そして、バックのオルケスタはプエルトリコでこれ以上は無理な程名うてのメンバー。前に紹介した連中が、(#02590 94/10/08)蘇った男をこれでもかこれでもかと煽ります。ラモン・サンチェスのロマンティコでスムースなアレンジに華麗な姿。エリック・フィゲイロやクト・ソトのモダンでいながらどこかごつごつしたアレンジに熱情の姿。ラロに寄り添うように息の合ったコロはティト・アジェン、ウィッチー・カマーチョ、ペドロ・ブルル。8曲中自作が6曲(共作1曲を含む)、しかも自作の出版社の名前が「THE SUNOF LATINMUSIC」!並々ならぬ意欲すらも感じてしまいます。
これぞプエルトリコ・サルサだ\\(;^素晴しい^;)//
会う人会う人に話かけてしまいそうです。いーや、いや、いや~、実は、もう色々な方にお勧めしているのです(^O^)サルサが少しでも好きならば避けては通れない道。
これで幸せになれなのなら、後は知りませんよ、ホントですヨ!!
(続く)
That's a quick-witted answer to a diffcluit question
投稿情報: Sapana | 2013/03/05 17:17