あるきっかけで今一番ハマッているのが、来月来日予定のマリア・ヒタ(Maria Rita)。デビュー盤から昨年リリースの3枚目まで一気に聴いています。マリア・ヒタはエリス・レッジーナの娘ですが、意外と歌手デビューは遅くて04年。ブラジルといえば、何が何でもサンバになりがちですが、デビュー盤〜2ndは、シンプルなバックでややジャージーなサウンドで聴かせます。アプローチがキューバのCool Cool Filinを思わせます。インタビューを読むと、8年間N.Y.で暮らしているときに様々なジャンルの音楽を聴いていてサルサも好きだそうです。グラミー・ラテン部門を受賞して順調にみえたそうですが、信頼していたデビュー盤のプロデューサーが事故死したり、離婚したり、その影響もあり2枚目はよりシンプルに深みのある世界となっています。
3枚目は、がらりと趣向を変え、コンテンポラリーなサンバになっています。故郷を離れた者が持つ郷愁もテーマのひとつだそうです。エリス・レッジーナのように前のめりに進む豪快さはないにしても、爽やかで伸びやかな歌声にふとよぎる切なさが、私はグッときています。この先どうなっていくか楽しみな一人です。ブラジル人が多く住む群馬での公演は中止になりましたが、11/10の中野サンプラザの公演は是非駆けつけたいと思っています。
ジャンルにこだわらない姿って、もしかしてノラ・ジョーンズとも関係するのかな、と色々考えています。また、また、最近の音楽にいいのがない、と嘆いていますが、こういう出会いがあると、まだまだ捨てたもんじゃないなぁ...と痛感しています。
そういえば、今晩大宮方面に行った帰りの電車の中の話。
「新木場まであと何分?」と話しかけられた二人組の女性。
iPhoneでサクッと調べて教えてあげ、その後マリア・ヒタを聴いていたら、また話しかけられ
「ワタシ、ダイスキヨ」
「僕も好きだよ」
「ワタシタチ、ブラジル」
「そういえば10日にコンサートあるよ」
「ドコ?」
「中野サンプラザ」
「イキタイナァ」
iPhoneからマリア・ヘタを流しながら、なあんて、話を相手はポルトガル語、私は怪しいスペイン語でしていました。新木場で降りたからClubberiaとかageHaに行ったのかな?それにしても、11/10のコンサートが楽しみです。
Maria Rita (2004)
Sugundo (2005)
Samba Meu (2007)
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