ジャクソン・ブラウンの先制的なデビュー、ジャクソン・ブラウンの「Take It Easy」でデビューしたイーグルスに何故か新しい時代が訪れた予感がしたことを今でも鮮明に覚えてる。ところがその後のアサイラムのサウンドにはあまり夢中にならず、ベアズヴィルやダニー・ハサウェイやカーティス・メイフィールドらのソウル、スタッフなどのソウル・ジャズの方が好きだったことも事実。
分かっているけど観てしまった Disney+で配信された「ザ・ビートルズ Get Back」を既に観ているので驚きは薄らいでいるが、やんちゃなポールとジョン、時折辛辣なジョージ、クールながら熱いリンゴのドラム、カラフルなロンドン娘たち。IMAX用にデジタル・リマスターされたサウンドはグイグイと迫ってきて痺れてしまった。重要な脇役(いやそれ以上)のビリー・プレストンのファンキーなエレピもグイグイ迫ってきた。Disney+で二度観てしまったからいいかな...と思ったけど、大事な友人のFacebookでの投稿で急遽観ることにして良かったぁ。 https://borinquen.typepad.jp/blog/2021/11/getback2021.html
登場するクルマにもニヤリとしてしまった。パトリシアのピニンファリーナ・スパイダー・ヨーロッパ、パオロのポルシェ924〜フィアット600、マウリツィオのランボルギーニ・カウンタック、警察のALFA75〜155。そして音楽もフィットして楽しかった。ドナ・サマー「I Feel Love」「Hot Stuff」、ユーリズミックス『Sweet Dreams」、デヴィッド・ボウイ「Ashes To Ashes」「Fasion」、ブロンディ「Heart of Glass」、ペット・ショップ・ボーイズ「It's a Sin」。
サルサ〜ブラジル以外の音楽 今年も新譜を買わずに買うのはBOXのみというのが続いている。ジョージ・ハリスン『オール・シングス・マスト・パス 50周年記念スーパー・デラックス・エディション』は充実した内容で全ての意味で意義のあるBOXだった。今年1月に亡くなったフィル・スペクター臭を薄めたつもりでも、やはりフィル・スペクターがいなければこのサウンドにならなかったという意味でもフィル・スペクターの後期が(『Let It Be』も含め)もっと評価されてもいいと思うのが本音だ。
毎年年末近くに発表されるジョニ・ミッチェルの『アーカイヴス Vol.2:リプリーズ・イヤーズ (1968-1971)』は、デビューから4年間を辿る内容。『The Reprise Albums (1968-1971)』と合わせて初期の姿をもう少し内容を掘り下げたいのでしばらくは大事に聴いていきたい。影響を受けた『Hejira』まではあと2年ぐらいかかりそうだけど、ジョニと私の健康が無事であることも色々と考えてしまった。
1〜7日トゥイッケナム・スタジオ、ジョージが一時的に退団するところまで。4人とも若くて美しいのが印象的で、それぞれが曲に対するアプローチが違うのが興味深かった。1週間では曲の完成度は低いが、『Let It Be』以降に収録される曲のアプローチが興味深かった。「Let It Be」を演奏中、ヨーコとリンダが仲良く話し合っているのが意外だった。ファンとしてはグリン・ジョンズのかっこよさや曲へのアプローチする姿が見られてうれしかった。
事の経緯を押さえていないと分かりにくい編集になったかと思う。相変わらず集中力にかけるスタジオの姿で少し退屈な映像が続く。はっきり言って、ジョンのジョークやおちゃらけは個人的にはつまらない。ところが、ハンブルグ時代以来旧知の仲のビリー・プレストンが参加した瞬間に(1/22〜1/30)サウンドに締まりとうるおいが現れてくるから驚きだ。全員の笑顔とグルーブに引き込まれる、こののシーンが(I've Got A Feeling〜Don't Let Me Down)Part2のハイライトだと思う。
グリン・ジョンズがジョージ・マーチンに助けを求めるシーン、嘘っぱちな新聞、ヨーコが毎日グラフを読んでいる、一瞬だけ映るパティのかわいらしさ、スタジオの外でいつも待っている二人は「Across The Universe」のコーラスに参加しているのだろうか。ルーフトップをフルで収録したPart3に期待。(2021.11.27 15:57 Facebook投稿)
Get Back※ Get Back I Want You Don't Let e Down* I've Got A Feeling※* Dig A Pony One After 909※* Dig A Pony※* Got Save The Queen I've Got A Feeling Get Back〜Don't Let e Down Get Back※ ※:1970映画 *:シングル、LP、2021Super Deluxe
本番になると本領発揮したライブができるなんて流石だ。シングルやアルバム収録はいいところを繋げているみたいだけど、ライブ映像は無編集。"I'd like to say thank you on behalf of the group and ourselves, and I hope we passed the audition."というジョンのジョークはデビュー前に様々なオーディションを受けた事を思い起こしてしまう。そして、興味深かったのがライブシーンに分割やインサートされる当時のロンドンの様子。特に、若い女性のファッションに注目したい。
Part 1〜3でトータル7時間47分のドキュメント。TVで観た後にベッドのの中でiPad Proでもう一度観ていた。1970年の公開時はもちろん観てたが、こうしてドキュメントとして蘇ったことに感謝したい。散漫な演奏が次第に(追い詰められて)完成度が高くなるプロセス、ジョージの一時脱退、スタジオの空気を一変させたビリー・プレストンの存在、美しいリンダと可愛らしいヨーコ、パティ&モーリン。
個人的には、やはりジョージの姿。ロジャー・ロスマイシルとフィリップ・キュービックという職人が作った全てローズウッドで作られたテレキャス、意外にもレスポール(確かクラプトンからのプレゼント)、ペイントされたストラトも登場して惹きつけられた。Part 3でジョンとの会話(盗み取り風)で、<曲がアルバムを作るほどにありソロアルバムを作りたい>と告白している。このドキュメンタリーでも「Something」「All Thing Must Pass」「Old Brown Shoe」が取り上げられてファンとしてもうれしいシーン。
フィル・スペクターの功績 オリジナルアルバム『Let It Be』、『Let It Be... Naked』も含めて他のアルバムよりも長い間熱心に聴き込んでいなかったのが『Let It Be』だった。それは、フィル・スペクターのオーバープロデュースをポールが認めていなかったせいもあった。ところが、60年代以外のジョージ関連でのフィル・スペクターの仕事ぶりの素晴らしさを認識できた今では、多くの断片的なセッションをアルバムにまとめ上げた功績こそ最大に評価されるべきではないかと考えている。
それは。今年リリースされた『Let It Be Special Edition / Super Deluxe』を丹念に聴けば一目瞭然だと思うし、5枚組中4枚目の「グリン・ジョンズ・リミックス」(69年5月バージョン)と比較しても同じことが言えると思う。今年、コロナ合併症で刑務所から搬送された病院で1/16で亡くなったフィル・スペクターが聴いたら、ジョージの『All Thing Must Pass』BOXと共に、どう感じただろうか...。
林立夫さんの自伝『東京バック・ビート族』は、特にキャラメル・ママ〜ティンパン辺りまでは個人的に興味深い話が満載。自伝の合間に対談が挿入されアクセントになっている構成。もしやと思い、久しぶりに手にしてみると伊藤大地さんとの対談を発見。ティンパン好きの父親が林立夫さんの事を教えたことやSAKEROCKのことなど。共にメロディ好きドラマーだったこと、ハネるようでハネないどこか割り切れないリズム感の話に思わずうなずいてしまった。細野さんのバンドでの伊藤大地さんは、ブラシとマレットを使っていて、ブラシで目一杯叩いていたのを観ているうちに、JTの「Fire and Rain」のラス・カンケルも思い出していた。 (2021.11.14 7:14追記)
名曲が生まれる瞬間 アリサを教会に連れ戻すと考えたジェリー・ウェクスラーはアラバマ州のフェイムスタジオで録音を計画。スタジオミュージシャンは白人ばかりだったことに夫の怒り。それでも音を重ねていくうちに独特のグルーブが生まれ出る「I Never Loved a Man(The Way I Love You」は鳥肌モノだ。
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