多重かつ多幸な濃厚スープ
豚骨スープに牡蠣をたっぷりと投入したスープは見るからに濃厚そうだが、意外にもスッキリとしている佇まい。どこか引き際のいいおいしさの演出。プリプリの大きめの牡蠣が4つ、岩海苔と九条ネギがたっぷりと、食べる前からワクワクしてしまった。下支えする豚骨に潮風の香りにつられてスープを一口二口三口立て続け。口内に弾ける重ね技に思わず唸ってしまった。このスープにピッタリの自家製中太手揉み麺のほろほろ具合も抜かりのないおいしさだ。
最後はチーズ追い飯を残したスープにドボン。ご飯〜チーズをチャーシューでくるんでもよし、とけ始めたチーズでおじや風でもよし。Twitterでの告知を見て週末から高ぶっていた気持ちがようやく静まり、満足のため息。四谷三丁目の一条流がんこラーメン総本家の牡蠣ベース上品とも、神保町黒須の島産牡蠣の塩蕎麦とも違うアプローチが妙に頼もしく、今後の進化もとても楽しみだ。
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