2/8に新聞広告を見てから待ちに待った大須演芸場の志ん朝さん
本でしか知らなかったあの世界があと一週間で届くなんて
そう思うと、なんだか落ち着かなくて夜も眠れません。落語の話は、評論家というよりも、小林信彦さんや中野翠さんらのファンならではの話の方が、得てして、ためになることが多いものです。その二人の本には大須演芸場での志ん朝さんのことが何度も記されていて、その情景を思い浮かべるだけでただもう憧れに近い思いを長年募らせていました。
東京にいる時よりもリラックスした雰囲気やくだけたマクラ。
《彼の奇妙なマクラというのは、どうもさいきんはあの方が弱くなって、形状記憶装置なんてェものは使えないでしょうか...》(名人 志ん生、そして志ん朝ー小林信彦より)なんての、録音を前提としたホールでは味わえないものですね。
《大須演芸場の帰り道にいつもの生活空間から遠く離れたところで聴く志ん朝さんは身にしみた。つくづく贅沢だと思った…公園をとおり通り抜けながら志ん朝さんの高座を頭の中で反芻し、金木犀の香りを胸いっぱいに吸い、うっとりとした。毎晩毎晩ね。今でも金木犀が咲く頃になると、大須の夜を思い出さずにはいられない》(今夜も落語で眠りたいー中野翠より)
実際に名古屋で見ることは叶わないことでしたが、DVDや放送音源など復刻が続いている志ん朝さんの決定版になりそうな幻のリリースまで、あと、一週間。指折り数えても、あと、一週間。
古今亭志ん朝 大須演芸場
著者(演者):古今亭志ん朝
定価:42000円(税込)
ISBN:978-4-309-27309-9 判型:B5
※仕様愛蔵本(B5判・96頁)×1冊
CDブック(B5判・CD10枚組)×3冊
全4冊美麗ケース入
井戸の茶碗/試し酒/搗屋幸兵衛/今戸の狐/三方一両損/寝床/明烏/夢金/浜野矩随/紙入れ/化け物使い/大工調べ/文七元結/干物箱/二番煎じ/蒟蒻問答/三年目/錦の袈裟/黄金餅/時そば ◎/柳田格之進/碁どろ/妾馬/坊主の遊び/お若伊之助/火焔太鼓/藁人形 ◎/強情灸 ◎/付き馬/水屋の富/四段目/首提灯/お化け長屋/厩火事/お見立て/そば清 ◎/富久/宗珉の滝/唐茄子屋政談/へっつい幽霊/中村仲蔵 ◎/品川心中/粗忽の使者/蔵前駕籠/火事息子/王子の狐/締め込み/あくび指南 ◎/子別れ 上・下/宿屋の富/崇徳院/ぞろぞろ ◎/芝浜/風呂敷/五人廻し/抜け雀/もう半分/替り目/居残り佐平次 ※初版特典 愛宕山/宮戸川・予約特典 酢豆腐/風呂敷(別テイク)◎:初CD化演目
■古今亭志ん朝 大須演芸場
http://www.kawade.co.jp/shincho_oosu/
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