本当の韓国家庭料理が食べたい!というリクエストを叶えてくれました
東京で韓国といえば新大久保。雨の降る新大久保を職安通りに抜け、しばらく歩き「辛ちゃん」に案内されました。メンバーは二週間前に乃木坂に集まったメンバー。職安通りからビルの間の路地を入ります。雨に濡れた道が光り、どことなく80年代の韓国映画のワンシーンのようで、期待感で心がときめきます。丸テーブルが二つ、長テーブルが二つ、二十人程で満員になる狭いお店。でも、温かくエネルギーに満ちたお店と分かるのに、それほど時間はかかりませんでした。
席に着くと小皿があっという間に並べられ、冷たい生ビールをすっと出てくる。もうそれだけで舞い上がってしまいそうな私。エスコートしてくれたティパニ似(本人は否定していましたが)の韓国美人。私が食べたい(というか知っている数少ない料理)チジミも海鮮で選んでくれました。それ以外は、事前に選んでくれていた料理が次々と出てきます。
初めて食べるコラーゲン一杯の豚足、ちょっと甘めの味付けのチャプチェ、辛さに深みのあるトッポギ、炭火で焼いた骨付き豚カルビ(下味のつけ方が絶妙=韓国では牛よりも豚がメイン)、玉子もトッピングされた海鮮チジミ。食べ方や包み方も横で教えてもらいながら、フムフム、ムシャムシャ。お酒は、ビールから始まり、マッコリ。なんとマッコリは小さな真鍮のヤカンに入っていました。グラスではなく給食の時にスープを飲むような真鍮のボール。う~ん、やられましたね、これには。以前マッコリでぐでんぐでんなった私はマッコリは一口だけにしておきました。そして、韓国焼酎。ちょっと甘口で、ワンショットでグイッと飲むのが韓国流。まぁ、そこはゆっくりと...。でも、度数が20度なのでスイスイ飲めてしまいます。
最後は鶏が丸ごと入った蔘鷄湯(サムゲタン)強火でグツグツ
ああこれは寒い日にぴったり。だなんて思っていると、これは夏の暑い日に食べるものらしいです。土用の丑の日の鰻のようなものですね。丸ごとの鶏、高麗人参やもち米やニラ。「ナツメが毒素を吸収するので食べないように」...と説明をしながら、鋏さばきも鮮やかにあっという間に、食べやすい大きさにしていくのを惚れ惚れしながら見てました。ほとんど味をつけてないのにもかかわらず、体に良さそうな香り(あとで分かりましたが高麗人参など)に食が進みます。初めは鶏肉とニラを味わい、底に沈んだもち米を次に食べる。なんとも、ふくよかで贅沢な味わい。ちょっと塩を振るといいのでしょうが、そのままで食べていました。数時間水から炊き出したスープも透明感があり、こういうのを暑い最中に食べたら、さぞ体の毒素を汗と共に出してしまうのだろうなぁ...まるで、ランニングのよう。バランスの取れた韓国家庭料理の秘密を垣間見たような、深い世界の入口にようやく立てたような、そんな新しい感覚を知ることができました。
ああ、だから心も澄んでいるんですね。
妙に納得して、帰りの電車で色々考えてしまいました。
うん、ヨーガでも始めようかな...。
※前に紹介した「韓国人の作法」に「どうして韓国人は肉を焼くとき、鋏で切りながら焼くの?」を読み返してみようかな?
※一緒だった中国家庭料理の小薇のBLOGにも当夜のことが紹介されていますので、是非見て下さいネ..。
■辛ちゃん
・東京都新宿区大久保1-1-9
・03-3232-3331
・17:00-3:00
でも、ちょっと違うんだよなぁ...と独り言
今は天国にいる妹に頼まれた用事で 6年前に行ったので、6年振り。
以前もそんなに頻繁に行っていたわけではないのですが、その当時は(冬ソナブームの直後)なんとも怪しい街でした。新大久保から職安通りにかけて色々ある路地は、暗くてどことなく湿っていて、入り込んだら出て来られないような迷路のようでした。グッズを売っているお店も探さないと見つからないような雰囲気。ところが、今は空前のブームを受けてグッズを売る店も、それを目当てのお客さんもひしめいています。
新大久保駅から職安通りへの路地もタケノコのようにグッズを売る店や飲食店がニョキニョキ。99%が女性、しかも集団。私のように、一人で徘徊しているのは珍しい。KARAやSNSD関連をくまなく探しましたが、結果収穫なし。言葉は悪いけど「ばったもん」ばかり。正規モノをスキャンしてコピーして作ったクリアファイルやカレンダー、そしてマグカップ等々。噂の新大久保に折角来たんだから何か買おう!という人にはなんでもいいのだけれども、正規だけど手に入りにくくマニアックな心を揺さぶるものは、残念ながらありませんでした。マリクレの表紙違いは現地でもあっという間に予約終了と現地からの緊急連絡。もしかして...と思いましたが、やはりダメ。「予約もしていたが5分で終わった」なんて店員さんの話にも信憑性があるのかないのか...。まぁ、それでも、SNSDがLADY GAGA風に決めた写真を掲載のVOGUEの4月号を手に入れました。でも、これがとても重くやっとの思いで帰宅しました。
それでも、とっておきの韓国家庭料理をエスコートいただき、夢見心地の夜には違いがありません。
小薇!
職安通りから少し入った路地を見てイ・ビョンホンとイ・ウンジュ主演の「バンジージャンプする」を思い出して立ち止まってしまいました。83年を舞台とした2001年の映画。過去と現在を魂が揺れ動く。イ・ビョンホンの中でもとりわけ好きな映画です。
http://homepage.mac.com/borinquen/iblog/C343956425/E1417434914/index.html
ビデオはやはりTomoさんにはかなわないかもしれない...。
態勢の不利な状態でもビデオが撮れることは、流石の私にも...(おっ、アブナイ)
投稿情報: Borinquen | 2011/04/26 12:25
borinquenさん、youtubeの動画構成最高ですね!バックソーグもとってもよく合っています!写真はプロ以上の腕なんですが動画もすごいですね^o^/さすかのtomoちゃんも参ると思うよ(笑) 路地裏の白黒の写真は何とも言えない良い雰囲気出しています、さすか私の写真の先生、参りました!
投稿情報: 小薇 | 2011/04/26 10:29