きっかけは『メッセージ』
ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督のこれまでの作品を観ているうちに『メッセージ』でのエイミー・アダムスが気になり、色々と調べてみたら、そういえばイーストウッド主演の映画にも出ていたことを思い出した。
・人生の特等席 2012
年老いたベテランスカウトマンにイーストウッド。父とのわだかまりを持ち続けていた娘にエイミー・アダムス。少作品ながら、ひねりやどんでん返しもあって、公開当時好印象だった。弁護士としてキャリアップするタイミングと父の最後のスカウトに手を貸していく中でも父娘の和解。エイミー・アダムスのストレートでさっぱりとした演技がとてもいい。
原題の『Trouble with the Curve』の方が映画のテーマに沿っていると思うけどなぁ。
・マン・オブ・スティール 2013
これはamazon primeで初観。この手はあまり観てないが、製作・原案にクリストファー・ノーランということで観始めた。ダークナイトシリーズを思い浮かべる雰囲気で始まりクリストファー・ノーランらしいなと感心していたら最後はスペクタルな展開。ちょっと長いかなと思っていたが、デイリー・プラネット新聞にケントが入社するラストが爽やかで良かった。エイミー・アダムスはその新聞社の記者、優しさと強さを見事に表現している。
・アメリカン・ハッスル 2013
コンゲーム映画の個人的大傑作。公開当時はキレッキレのジェニファー・ローレンス目当てで劇場に通ってしまった。見返してみると、あのダークナイトシリーズのクリスチャン・ベールの怪演、そしてどのシーンも色香漂うエイミー・アダムスも見事。クリスチャン・ベールはカツラをのせて1:9頭、エイミー・アダムスはカールを巻いて、FBI捜査官も小さめのカールを巻いて、どいつもこいつも髪の毛への執着するのにも苦笑。ストーリーはドンデン返しの繰り返しでハラハラ・ドキドキ。
朝、時計代わりに見ている(流している)ニュース番組(もはやバラエティ並)で、セコな盗みや取材もしないくせにYou Tubeやドライブレコーダーの映像でお茶を濁しているのを見せられてホント朝からうんざり。この映画や小林信彦さんの『紳士同盟』あたりみたいに人を騙すのなら、大物を騙して欲しいと願っている。
・ビッグ・アイズ 2014
1959年北カリフォルニアから始まる話。ああ、ブライアン達もこういう郊外の町で育ったんだなぁ...とか思っていたら中盤でビーチボーイズの名前も出てきたのでびっくり。ティム・バートンらしいカラフルでキャッチな世界観。60年代初頭の風俗も楽しめ、なんとカル・ジェイダーのライブシーン(もちろん本人ではないが)にはニンマリしてしまった。
見どころ満載だけど最後の法廷での再婚相手のクリストフ・ヴァルツの怪演に苦笑い。そういえばクリストフ・ヴァルツは『007 スペクター』『007 ノー・タイム・トゥ・ダイ』でも怪演、公開が待たれる『フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊』でどんな演技をするのか楽しみ。
エイミー・アダムスは健気な妻(実は自分の描いた絵が夫名義で発表されている)を上手に演じてる。ドリス・デイ風のヘヤースタイルもよく似合っている。
エイミー・アダムスのツンとした鼻先、笑った時の口元、大きなブルーグレイの瞳、きれいなブロンド...に最近魅了されている・決して大げさな演技をするわけでもなく自然とストーリーの中に溶け込む姿も大好き。個人的には『アメリカン・ハッスル』の艶っぽさ、『メッセージ』のひたむきさ、『人生の特等席』の自然体に特に惹かれている。出世作になった『魔法にかけられて』(2007)も見てみたいし、なんと、オリジナルキャストの続編も撮影終了〜2022年公開されるので、こちらも楽しみに待っていよう。
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