思わず本屋でキャッと叫んでしまった
新作『The French Dispatch』が公開延期になったままのウェス・アンダーソンの映画。もぉ、待ち遠しくて待ち遠しくて悶悶としてしまっている。先週西新宿へ行ったついでにブックファースト新宿店に久しぶりに寄ってみた。ここは、映画・音楽・芸能も充実してかなり信頼できる品揃えがまずいい。今は閉店してしまった六本木青山ブックセンターに近い内容だろうか。数々の本をチェックしているとあっという間に1時間は過ぎてしまう。そして、思わずキャッと叫んでしまったのがこの本(邦題:ウェス・アンダーソンの風景)。
偶然なのか意図的なのか
ドキドキしながらページをめくるとウエス・アンダーソンの世界が広がっていて、ロケ地写真集と思ったが、実はそうではない。ワリー・コーヴァルとその協力者が作ったトラベルガイド集。写真の選択が「もし、ウェス・アンダーソンだったら...」という視線。本人からの序文は、
本書におさめられた写真は、ぼくが出会ったこともない人々が(わずかな例外をのぞいて)ぼくが見たこともない場所や物を撮ったものだ----実際、ぼくが撮りそうな写真だ。
偶然に(accidentally)ぼくであるということはどういうことか、よく理解できた。どうもありがとう。じゃあ意図的に(deliberately)ぼくであるということは、どういう意味なのだろうか。きっとぼく自身のことを指すのだろうかが、いまだによくわからない。けれどそれは大したことじゃない。この本を作った人たちには、ほかにはない魅力的な風景を発見し共有してくれたことに、心から祝福と大きな感謝を示したい。
写真は地域別に並べられている。もちろん日本もあるし(裏表紙は京都嵐山だ)、キューバもある。それぞれに丁寧かつウィットに富みユーモラスなコメントが付いて、読み物としてとても楽しい。自分自身も、ウェス・アンダーソン目線の写真を撮りたいな。
国内外問わず今はどこかに行こうと思ってもなかなかいけない状況が続いていて部屋にこもりがち。いかにもウェス・アンダーソンが撮りそうな風景を眺めるだけでも心が穏やかになってくる。もちろん、サイトもあり写真の検索が、地域別、カテゴリー別、色別で出来るのでiPadでチラチラ見ているとあっという間に時間が過ぎてしまう。
■ACCIDENTALLY WES ANDERSON
https://accidentallywesanderson.com
https://www.instagram.com/accidentallywesanderson/
■ワリー・コーヴァル氏のインタビュー
https://natalie.mu/eiga/column/407878
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