夏限定の味
年中やっている冷やしそばに、5月連休以降はごま味が加わり夏真っ盛り。細めの中華麺の上に細切りのきゅうり、脇に錦糸卵。そして、圧倒的な存在感を示す鶏もも。なんでもチャーシューの茹で汁で煮込んであるという。上品なごまだれにくぐらせて一口。いやはや、なんともいえない、味加減とやわらかさに唸ってしまった。
やや多めで昔ながらの麺を同じようにごまだれにくぐらせてすすると、これまたウマイ。よく冷やしてあるごまだれは、最後まで飽きのこない見事な味付け。途中でラー油を入れて辛め調整を思いついたが、そんなことしなくて良かった。
昔ながらのオーセンティックな店
これを昭和だとか、レトロだとか面白がって消費してしまう事には眉を顰めている。それよりも、ひっそりと静かな佇まいから生まれる、どこか人を落ち着かせる何かを悦しみたい気分。魅惑的なメニューから、中華そば、ワンタンメン、水餃子、ポークライスが呼んでいるので、近いうちに再訪する気満々だ。そうそう、分かる人には分かるが、サッポロラガー★というのも、そうとうポイントが高い。
木挽町
東銀座界隈は、江戸時代に木挽町(こびきちょう)と呼ばれていた。江戸初期に江戸城大修理の工事に従う木挽職人(鋸引=のこぎりびき人夫)を数多く住まさせたことがその由来。一方個人史的には東銀座といえば、昭和通りと晴海通りの角に、Newton Shopと出光石油系列のプラスチックプラザ、そしてあのナイルレストランがあり90年代前後よく通っていた場所。
今は、銀座の帰りに昭和通り経由~晴海通りをクルマで通るだけになってしまったが、歌舞伎座や気になるお店が色々あって、ちょっと探索してみることになるだろう。
■萬福
東京都中央区銀座2-13-13
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