ジョージの開花
『Abbey Road』の50周年を祝う「Anniversary Edition」が入荷し、土曜日からかかりっきり。オリジナルの2019年リミックスは、ああこういうところにこういう音があったんだ...とかの新発見もあり、克明な解説とレコードコレクターズ誌特集を往復しながら、何度も何度もヘッドホンで聴いてしまった。
残り2枚のアウトテイクも興味深く、中でもジョージ・マーチンのアレンジした「Something」ストリングスの美しさと、B面のメドレーは実は通しで演奏されていたことにも驚くばかり。しかも「Her Majesty」は元々メドレーに組み入れていたという新事実も。「Sun KIng」のジョンとジョージの美しすぎるギターの交差も大好きで何度も繰り返してしまった。
ジョージにとって「Something」はビールズの時代の集大成(個人的には愛らしい「Here Come The Sun」も大好き)ともいえるべき曲に仕上がっている。オリジナルではポールのベースが目立ち過ぎな部分があったが、リミックスではセンターに定位し、その役割がいい方向に聴こえてくるし、深みのある歌声やギターに惚れ直してしまった。
午後に空を見ていたらプリズムが浮かび
日々の葛藤やもがきを忘れさせてしまうほど美しかった。それも気がついてからあっという間に消えてしまうのが、今の気分そのままのようだった。中学生の時、クラスの女の子から(お兄さんの)このアルバムを借りて聴いていたことや、その女の子のお母さんがやっていた喫茶店でピラフ(この名前を初めて知った)を食べたことも思い出して、今どうしているのかなぁ...と。
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