会員制クラブのようなドア
京都の中華の原点でもある鳳凰という店。そこのコース内の定番料理がカラシソバ。鳳凰の出身者はこぞって「凰」を店名に付けそのカラシソバを出している。昨年から数えてカラシソバ4件目の「平安」はもちろん「鳳凰」の出身だが店名は「平安」。祇園のネオン街のど真ん中にあり会員制クラブのようなドアを恐る恐る開けてみた。
むせるほどのカラシが静まると
逸る気持ちを抑えて例のごとくお皿の底から麺をかき混ぜ始めるとつんとカラシの香り。一口目はムッとむせそうになってしまった。注文する時に小中高とカラシの量を聞かれ、粋がって中にしたのがまずかったかなと思っているうちに第一波が過ぎ、鶏がら+昆布の旨味が寄せてくる。そして、二口目以降は京都にしかないカラシソバのそのおいしさをしみじみと堪能し思わず笑み。
ウチのカラシソバは他の店と違って辛さを選べるんです。少なめは小(学生)、辛いのは中(学生)、もっと辛いのは大(学生)といったようにね。お皿の底にカラシを入れ、ほんの少し醤油をたらすのがミソなんです。野菜は軽く炒め(見ていると10秒ぐらい)、毎朝作っている鶏がらスープを入れるんです。ここも京都らしいと思います。
カラシは毎日とくんですが、水ではなくお酢でとくんです。だからほんの僅かにすっぱみもあり味わいが違うんです。
ちょっと強面だけど気さくに京都弁で色々話していただいているうちに、色々と分からないことがはっきりとしてきて思わず膝を叩いてしまいそうだった。京都でカラシソバ、次回の京都も必ず寄り道してみたい。
■平安
京都市東山区八坂新地富永町131
12:00~14:00 / 17:30~22:00
定休日:水曜日
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