生命が宿るところに欠かせない水分
数週間前に本屋で出会って思わず「きゃっ!」と叫びそうなったのが中原亜梨沙さんの画集。じっと見つめられて引き込まれそうな視線の表紙を手にとってしばらく見つめてしまったほど。画集を開くのももどかしくなる本ってしばらくぶりだ。
その視線の行方
今にも何かを語り始めそうな瞳、端正な顔の輪郭を謎る細い線、動きを止めた姿勢、脇の下。特に目の下の紅色が心が惹かれてしまった。イラストレーター中村佑介との対談で本人の話によると、
...(目について)確かにそこを描いている時ときってものすごく力を注いでます。目は一番時間がかかるんですけど、この粘膜の部分はピンクだけかと思ったら意外と青みが強かったりとか黄土がかったり。
でも一番水分がある。生命が宿るところって水分がかかせないし、それをすごく感じるんです。
いつか原画をじっくりと見てみたいし、叶うのなら記号的に描く女性の顔の理想形について色々と尋ねてみたい。瞳ばかり見ながら、左右の瞳孔の大きさが違うボウイの『'Hours…’』『Heathen』を繰り返し聴いていることが何日も続いている。
■中原亜梨沙 website & Facebook
http://arisa-nakahara.s2.weblife.me
https://www.facebook.com/arisa.nakahara.art
■LiFOインタビュー
http://arisa-nakahara.s2.weblife.me/interview.html
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