待ちもうける味というのがある
私にとって今ごろなら初鰹。もう待ちきれず初鰹を求めて千倉の大徳家さんへ行ってしまうほど待ち焦がれている。柴崎亭のTwitter告知に「初カツオ丼と牡蠣のバター和えそばセット」とあれば、居てもたってもいられず早起き早駆け、9:15到着2番目。ビールを飲みユリイカ(デヴィッド・ボウイ特集)を読みながら開店を待つことに。
繊細さと巧妙さ
ほどよく焼き色がつくまで牡蠣をバターで炒めワイン蒸し焼き。麺は冷水でしめ、牡蠣を並べ焼き汁をふりかける。もぉ、見ただけでもタマラナクなる。ホクホクの牡蠣、麺のシコシコ感、からめられたオイル、それらが私の舌を騒がせる。繊細で巧妙な味わいに言葉を失う。
初鰹と生姜醤油
せっかくの初鰹だからもっともシンプルに味わいたい。色艶ともに今日の晴れ渡った空のように澄んでいる。それならやっぱり生姜醤油が一番。
いただきものですが…
と、ふるまわれたのが、季節限定八海山しぼりたて原酒「越後で候」。これが、牡蠣と初鰹によくあって実にウマイ。もう一杯といきたいところだけど我慢我慢。
昨日のは多賀の政五郎の話から
高級豆乳生クリームをベースにしたスープに生ハム山盛り。高級エキストラバージンオリーブオイルとトリュフ塩がポイントだったとのこと。う〜ん、メールで送られた写真を見ているだけでうまそうだけど、昨日はどうしても行けず残念。
話はもどり、牡蠣と初鰹、二つの季節感を見事に演出する手際には才気迫るものがあるなぁとつくづく考えてしまった。去りがたくウロウロしていたら声をかけられ1番目に並んでいた女性としばし歓談。ウフフ、やぱりこのおいしさを誰かと一緒に語りたくなってしまう。やっぱり同じ気持ちなんだな。
コメント
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