ブルータス「町の中華」
前にも書いたけど魅力的な店満載の特集号。京都のカラシソバを知ったのもこの特集で二軒訪れてみたほど愛読。それじゃ都内ではどうかなと目にとまったのが谷中の「一寸亭」。モヤシソバとカニチャーハンがとても魅力的だったので、映画の帰りに訪れてみることに。
もちもち餃子と生ビール
とりあえず...みたいだけど、からっ風が強く喉が乾いていたのでこの組み合わせ。皮がパリッとした感じではなくしっとり。でもキャベツとニラの具はモチモチとジューシー。もっと食べたくなりそうなウマさ。つい生ビールをお代りしまうことに。やっぱりビールには餃子が合うんですねぇと再認識。
あんかけスープとシャキシャキもやし
好きなんです、このあんかけスープが。シャキシャキのもやし以外は豚肉だけという潔さ。あんかけの隙間からスープを一口すすっただけでもウマさが伝わり、もやしと豚肉を摘んで一口すると鶏ガラ+豚骨出汁と醤油との配合=バランスの良さも実感。勿論もやしの食感もよく火を入れすぎず油少なめな手際良さもしみじみと分かろうといういうもの。あんかけと麺を口に頬張るとなんとも言えない安堵感に包まれてしまう。
この食べ飽きない感覚が「町の中華」たる所以なんだろうなとカウンターで一人納得。グループで来たお客さんはテーブルか小上がり、お一人様はカウンター。地元に愛されているお店は店主とお客との会話もはずみ妙に明るく一人で来てもさみしくない。息子さんも厨房に入っているが、忙しくなってからもう一人厨房に入った人のほうが手際がいいのは仕方がないのかな。
自分たちで捨ててきたくせに(幻想の)下町文化=谷中をありがたる観光客には無縁の、それでいて誰にでも扉を開いてくれている店。特別な材料や仕掛けもない気のおけない場所をすっかりと気に入ろ妙に浮かれ、次回は二人で行ってもやしそば&カニチャーハンを食べてみたい...とかネ。
■一寸亭(ちょっとてい)
東京都台東区谷中3-11-7
http://www.chottotei.com
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