エイミーの映画は歌詞が
ジャニスの映画は手紙をコラージュ
1970年という軸を捉えジャニスを多面的に捉えて見応え充分の映画だった。音楽的にも充実していた矢先の死、残された最高傑作「The Peal」。人生はあまりにも残酷といえども、やはり残された音楽=魂は永遠に光り輝いている。もし、という言葉を使えるのなら例えばトム・ダウドのプロデュースで南部録音も可能性としてあったと思う。
リアルタイムでは分からず今となって(色々な音楽を知って)みれば、ロックというよりもアレサやキャンディ・ステイトンのテイストも感じる。そして、最後の公の場所の登場となった「フェスティバル特急」と呼ばれた列車に乗ったカナダ・ツアーでの、ジェリー・ガルシアらとの楽しそうな姿がよけいに辛くなる。
映画を観た前後で聴いている『The Peal Sessions』でのスタジオの様子や会話。ホント活き活きとしていて、フル・ティルト・ブーギー・バンドと曲ができあがっていく様子も手に取るように分かる。当時その良さが分からなかった「Me and Bobby MacGee」を聴きながらしみじみとしてしまった。
自由って失うことが何もないこと…って、そうなんだよね。
■ジャニス:リトル・ガール・ブルー
http://janis-movie.com
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