金曜日に行ったばかりなのに
日曜日はスペシャルと聞き、居てもたってもいられず四谷荒木町へ再び。熱々のスープを一口含み感嘆。まるで、
・ジョージの「My Sweet Road」のツインドラムが入ってくる瞬間
・ビーチ・ボーイズ「Don’t Worry Baby」のイントロ
・エクトル・ラボー「Periódico de Ayer」のストリングス
・ヒッチコック『めまい』の階段を見下ろすシーン
・ディレク・ジャーマン『ラスト・オブ・イングランド』ティルダ・スウィントンの舞い
のよう。はじめは蟹や牡蠣の風味が一体化してそれぞれの風味を感じられなかったが、麺を絡めるとふんわりと蟹が訪れ、鼻に牡蠣の風味が抜ける。これはいままで味わったことのない異次元の空間にワープ。最後の一口を食べ終わり、スープも飲み干してしばらく放心状態。寸止めを繰り返してようやく逝かされたような賢者タイム。
「(次回が大変なので)ハードルを上げすぎた」と家元が話してました。自分が作りたいものだけを作る潔さ。そのため今日から塩は封印。まるで命をけずるような姿に心打たれて再び食べたくなるんだろうな、きっと。明日からの怒涛の二週間があけたら必ず行かねばと心に誓って駅までの道を歩いていた。
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