ぬぬぬ…これはいったい
スープを一口ふくんだ瞬間に世界観を変えてしまう。いったいこれはなにか。迷わず二口目、そして三口、四口。出会い頭の衝撃。痺れるような快感が駆け抜けたあとには五臓六腑が震えだす。1.5分と多めの麺の感触、脂身の多いチャーシュー、何故かカニカマ。もう、夢中で貪りついてスープも全て飲み干し、「ウマかったぁ〜」と溜息。これほどまでのラーメンにはなかなか出会うことがない。
新宿での打合せ後訳あって四谷。それなら前から行きたかった店も訪ねてみようと四谷三丁目下車。昼時のせいか30人目。45分待ちようやく呼ばれて店内へ。色々調べていたんですが、ここは正直に家元店主に相談。
「初めて来たんですが」
「ダンナならキレイがいいよ、健康のために」
「悪魔っていうのもあるそうですが」
「ありゃダメ、食えないから」
「…」
「キレイの醤油か塩がいい、俺も好きだから」
「では、キレイの醤油でお願いします」
左の二人は悪魔、右はキレイの大盛り。食べ終わってごちそうさまを言う前に、悪魔のことを聞いてみました。キレイはそれとは違い、どうやらスープの濃さで悪魔>下品となっているそうです。次回は怖いもの見たさで悪魔かなと思って頷いていると、左横のお客さん(常連っぽい)が
「これ試してごらんよ」
と一口分スープを分けてくれました。一口すすると、うわぁ〜と複雑で濃厚な味。なんて表現したら分からないでぼぅっとしていると家元店主が、
「丼いっぱいこれじゃムリだろ?」
「でもウマイんだなぁ」
と家元店主とそのお客さんが話し始めました。おいしいラーメンを食べたあとの余韻を吹き飛ばしてしまうほどの一口は再び新宿に戻るまで続くほど。
家元店主の一条さんのこれまでの人生を投影したような一杯のラーメン。その秘密も知りたく、なるべく早くにもう一度訪れたい。帰り際に名刺もいただき、いい店というのは店主のお人柄が不思議と滲み出てくるものだなぁとしみじみ。
■一条流がんこラーメン 総本家
東京都新宿区船町4-1 メゾンド四谷B6
定休日:毎週月曜日・金曜日(6月から月曜日・火曜日に変更)
http://ganko1joh.hatenablog.jp
■初心者として参考になります...
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