今年の初めはやっぱりここと決めて
柴崎亭、麺屋 翔、順番には特に意味がなく都合の付いた順。やっぱり、この二軒を味わないと今年が始まらないと、もう年末から決めていたので、年明けからワクワクしてました。
ムム、このスープは
思わず身を乗り出してしまったのが柴崎亭の塩煮干し雲呑麺。ヒダがチュルチュルしているワンタンが八つ、上品な味わいの大きめのチャーシュー。細切りのメンマとたっぷりの青ネギ。上品でさりげない佇まいにうっとりしたのもつかの間、一口スープをすすると、今まで知ることのない深淵な世界。塩味、煮干し風味とどこかで線引をしてあるような、そんなしろものではない、新しい次元の味わいに、とことんヤラれてしまいました。
熱々のワンタンを箸で割って一口
じゅわっとにじみ出る肉汁を味わっていると、具も柔らかい部分とコリッとした部分が交差して、慌てて残り半分を頬張り、う〜んと唸ってしまいました。直径3cmの変化球に悶絶。スープ〜ワンタン〜麺を繰り返しチャーシューかメンマで一息。初めに味わったスープの覚醒が最後の一滴まで変わらない。まぁ、なんと素晴らしいことなんだろうか。
冒険か探究か
果てしない道を進む麺屋 翔
いままでの味噌スープを見つめて、今日からは豚骨:鶏:牛肉=80:10:10を基礎スープを変化させた心意気。それだけでもファンにとってはうれしいことばかりですが、初めの一口で、じんわりと引きこまれてしまいました。味噌、煮干し、醤油にしても、とかく初めはいいけど後が続かないスープが多いのですが、最後の最後まで初めに味わったスープの覚醒が最後の一滴まで変わらない。「合わせることよりも削ぎ落とすことが大事かと思います」と店主の大さんの言葉から、ドイツの建築家の「Less is more」(より少なく語ることは、より多く語ることである)を思い出しました。
今後さらに進化するのではないかと
思わせる二つのスープ
この凛とした出会いを大事にしたい
スープの覚醒はここにあったのか!
そうそう、今月号のdanchuはラーメン特集。
よく行っているお店も紹介されているので、じっくり読んでみたい。
最後に、お世話になった方に西新宿で思いがけずばったり再会、ちょこっと立ち話。キラキラと眩しい笑顔がとぉっても素敵でした!
コメント
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