エモーショナルで躍動する線の勢いはどこから生まれるのだろうか
常々、どこから、そしてどこへ向かうのだろうか、と、香菜子さんに会う度に思い、素人ながら色々と描き方をつい尋ねてしまいます。今回の個展は、今年4月に独立して初めてのもの。騒々しい明治通りから一歩裏通りに入ると意外なほど静かな道があり、通り沿いのとても素敵なギャラリーで開催されている「GROWNITY」の最終日の昨日訪れてみました。
陽だまりが光が壁を照らし、生きづくように激しくも優美な曲線が浮かび上がり、花や葉が躍動にすら幻惑。植物の絡みつくような姿が神経を鼓動させて、生まれてくるものを太い曲線で描きましたと、そっと教えてくれました。工業用の黒インクとリキテックス・リキット。その対角にある色の組み合わせと、線と面が導くもの。一番好きになったグリーンの世界には、見方によってはトカゲの影のような姿もあり、そういえばママボリンケンの実家に出没したカナゲッチョ(トカゲのこと)も思い出しました。
うん、美しさが力強さに深化した佐々木香菜子さん。
これからもますます目が離せない存在です。
■佐々木香菜子さんホームページ
http://www.sasakikanako.com/
■L’illustre Galerie LE MONDE
http://www.galerielemonde.com
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