鴨といえば鴨南蛮、それも神田まつや
お花見時期、年末には決まって訪れる神田まつやの楽しみは熱燗で下地ができた後の鴨南蛮。東京には、いや日本全国蕎麦のおいしい店はあると思いますが不思議にと足が向いてしまい二週間前にものれんをめくったばかり。他でも色々食べましたがまつやの鴨南蛮が一番好きです。
銀座のラーメンストリート化している場所
立て直し中の銀座松坂屋は地区開発中。その真裏の道が麦とオリーブをはじめとするラーメン屋が軒を並べるほどになっています。いったい何故?と考えるまでもなく、八月には「九代目けいすけ」がオープン。○○代目...というのはよく分かっていないんですが、鴨そばがあるというので途中下車。
まずは、鴨白湯そば極み
白湯スープは思ったほど濃い目でとろりとした味わい。コクもあって私好み。どこがお勧めと言われると真っ先に思い浮かぶ「篝」ともちょっと違う味わいです。「極み」というのは、鴨団子と九条ねぎ、黄身、そしてごぼうの天ぷらがトッピングされた状態。鴨肉団子は熱々で肉汁が滲み出てきてこれはうまいです。ところが、ごぼうの天ぷらは薄くスライスされてカリカリに揚げてあるけど、ころもがスープに交じり溶け出すと妙に油っぽくなって、個人的には好みではないので、全体の印象をマイナスにしてしまいました。
芳醇鴨そばはどうかな
鴨の油が薄く浮いたスープはとても素直でさっぱりとした味わい。もう少し鴨肉が厚くて三枚あればいうことないですが、噛みしめると鴨の香りがぷぅんと口に中に広がりおいしいです。たっぷりのほうれん草と支那竹も麺のおいしさを決して邪魔をしない名脇役。前回個人的に好評だった鴨団子もさらにおいしく感じるのはスープのせいだろうか。神田まつやも鴨肉の厚いのが二枚と鴨団子がひとつですが、ラーメンと蕎麦と風情は違いますが同様のおいしさが味わえます。
銀座ならではの料金に見合ったように鴨肉が厚いといいなと思いながら、初めに食べるなら芳醇鴨そばをお勧めしておきます。
■九代目けいすけ
東京都中央区銀座6-12-15 いちご銀座612ビル 1F
http://www.grandcuisine.jp/keisuke/9daime.html
コメント
コメントフィードを購読すればディスカッションを追いかけることができます。