どんなに時間がなくてもどうしても行きたい場所が小豆浜
外国人向けの避暑地=保養地があるせいか、地元の人、地元のサファーよりも外国人が目立つ今の季節の小豆浜。細かな用事が何かとある塩釜帰省ですが、ほんの僅かな時間を工面して小豆浜へ。ここはなんでもない小さな浜ですが、何故か心惹かれる場所。うっとりとするような波間に漂いながら身を任せていると心も体の風が空の雲を払う。名も知れぬ浜辺に咲いている花や赤く重たげな実を探したり、心の安らぎを求めて集まる恋人同士をぼんやり眺めて。
波の様子を伺いながらパドリング
波の合間からすっと立ち上がって
すぅっと波の上に
短い波の立ち上がりにはにかみながらも、それでいて、どこか凛とした後ろ姿。サーファーといえども色白な髪をまとめた姿が、どことなく艶やかで思わず見とれてました。私は、ボードに身を預けて波の上でプカプカしながら、小豆浜までの町の様子を思い浮かべてました。波にのまれて生々しいい町、瓦礫が整理されてどこまでも失われた町、今は夏草に覆われて照りつける太陽に向かって元通りになるかどうか思案している町。年に何回かだけ訪れて町の変化を知るだけの私。ここに来てはみたものの何も出来ない事も知って耳を済ませるだけなのだろうか。そうしていると、ほんな小さなきっかけで、海の中でその女性と話すことが出来ました。
ここの浜はいつもと変わらないから...
目を閉じて開けて違う幸福よりも
戻されるような不思議な感触に
思わず水の中の音に耳を澄ませてしまいました
誰を待っているわけではない玄関、あの日に割れてままのミラー、浜から数メートルにあるメッセージ。時々幸福で、その中に戻ることのできる自分と、刺にように次の話題に移れないままの町。行くかもしれないけど、行かないかもしれない。心の準備をしていないことが起きた時に、自分は正気でいられるかどうか、ここに来ると自戒を込めて、外の世界と自分を結ぶ世界の終わりのないものたちを知ること...。
8/20は皇太子ご夫妻が来るという。
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