ブラジル音楽、ボサノヴァ好きな人も
いや、すべての音楽ファンに是非とお薦めしたいんです
アントニオ・カルロス・ジョビンの音楽をボサノヴァの枠内に留めておくことが出来ない。そんなこともじんわりと分かってしまうドキュメント映画。音楽好きでなくても「イパネマの娘」「ワン・ノート・サンバ」「WAVE」とかも聞いているはず。でも、いかにもブラジル的なジョビンの内面を知るには、余計なコメントを排除して音楽と画像だけで観る人の感性に委ねるこのドキュメント映画がぴったりだと思う。
どの曲が好き?
難しい質問ですが、今の気分では「三月の月」。エリス・レジーナとのデュエットかジョアン・ジルベルトのソロ。エリス・レジーナののびのびとした歌いっぷりが(アドリブも含めて)とても好きで何度も何度も繰り返し聴いてます。奇跡に近い音楽ってこういうことなんだろうなぁ...と、うっとりしてしまいます。ジョアン・ジルベルトの方は、ハイハットだけをバックにジョアン・ジルベルトのヴィオラフォンで淡々と綴られるようですが、実は複雑なリズム感に何度聴いても新しい発見を覚えてしまいます。そして、エリス・レジーナとのレコーディング風景が現れた時には涙でした(三度続けて観てしまいました)。
マイーザの姿、エンドロールも解説にも唸ってしまいます アーティスト、作詞作曲、演奏された年や場所が克明にエンドロールで確認できます。そして、中原仁さんの丹念な解説も素晴らしい。エンドロールを見て解説を読んでいたら、ああ、全編を早朝にもう一度観てしまいました。
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