三分裂してビーチ・ボーイズがまとまるなんてちょっと想像できなかったなぁ…
ビーチ・ボーイズのことを考えると、ブライアンを中心として「Pet Sounds」〜「SMiLE」のことばかりに目がいきがちです。私もそうでしたから、長い間。でも、ビーチ・ボーイズの本当の魅力はマイク・ラブの陽気で脳天気さにもあるのではないかと。「I Get Around」のモンキーダンスとか見ていると全然ヒップな感じもしないし、若いのに額が広がってきていたし。
でも、ブライアンが好きな作詞家として即座にマイク・ラブの名前をあげることに象徴されるように、カルフォルニア文化(今考えるととてもローカルな世界観だと思う)を広めたのは、マイク・ラブのあの声なんだよなぁ。海のない地方にまでサーフボードが売れたらしいけど。そんなことを思い浮かべながら、コンサート開始の怒濤のヒット曲メドレーを聴いてました。考えてみれば、マイク・ラブ以外のブライアン、アル、ブルース、デイヴィッドはグループを出たい入ったり忙しいけど、マイク・ラブはそんなことなかったと思う。
まぁ、細かいことは抜きにして存分に楽しめたコンサート
「野外コンサートってエル・グラン・コンボ(日比谷野音)以来だわ」と、ママボリンケンも歌って手拍子。アメリカも何故か来日していたクリストファー・クロスも楽しめました。個人的には「Sail On Sailor」〜「Heroes And Villains」の流れ、「Good Vibrations」の迫力、「Forever」でのデニスの姿に涙でした。そうそう、鉄壁のブライアン・バンドと意外とギターが上手かったデイヴィッドも印象的でした。
ザ・ビーチ・ボーイズ・ディスク・ガイド
会場で声をかけさせていただいた萩原健太さんの渾身の一冊。初心者もマニアも楽しめるディスク・ガイドなんです。忘れていた逸話や「SMiLE」の発見の感動的な話、達郎さんのインタビュー(もの凄く濃い)。順を追って頭からでもいいし、興味のあるところからでもいいし、まずは手に取ってみて下さいナ。後悔しないから...(amazonでは売り切れになっていて、中古が出回っているので、書店で見つけたら即Getかな)
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