クロス・ハーモニーの真実
話題を集めた例のビートルズのボックスセット(モノ&ステレオ)を数週間聴いていて気になったのがエヴァリー・ブラザーズのこと。特に、「Beatles Foe Sale」を聴いているとカバーには無いにしても、これはエヴァリー・ブラザーズの世界ではないかと思うことしきり。その、ヒントがクロス・ハーモニーにあるのではないかと。クロース・ハーモニーというのは2人のヴォーカリストがまったく同じ歌詞で音程だけが異なるメロディーラインを同時に歌うというスタイルで、主旋律とサブの旋律が絡みますが、お互いがカバーし合う関係がスリリングです。同じ兄弟でのハーモニーならビーチ・ボーイズですが、ブライアンの基本はジャズのイディオムを入れた賛美歌的な部分の巧みな融合なので、エヴァリー・ブラザースのカントリー的アプローチと異なります。その後も、グラム・パーソンズはカントリーと南部をつなぐ重要なミュージシャンですが、エヴァリー・ブラザースのスタイルを継承しています。もしかして、イーグルスはその路線にあるのではないかと思います。
私が初めてエヴァリー・ブラザースのことを知ったのは。サイモンとガーファンクルの『明日にかける橋』のカバーの、Bye Bye Love でした。何故、S&Gがこの曲を取り上げたのか分かるのも、加えて、ジョンとポールのアプローチもエヴァリー・ブラザースの影響下にあったことを知るのは、もっと時間がかかりました。
こんなことをしみじみ思っているのは、夕食の食材を探しに出掛けた地元の大手スーパー(歩いて数分=目の前)のイベントコーナーで、エヴァリー・ブラザースのベスト盤を見つけたからです。ヒット曲ばかりを集めた15曲入りCDがなんと380円。しかも、HDCD仕様(ホントか?)。普段はこの手のモノにはまったく手を出さないのです。よく、新橋とかの駅構内のワゴン販売で山積みしているアレですから。しかも、得体の知れない香港製。でも、値段に引かれて手にしてしまいました。でも、音もそこそこいいし、大まかなヒットも網羅しているので侮れない内容です。曲順は?ですが、これはiTunes上で直せばいいことだし問題ないでしょう。
夕食の支度をしながら、鈴木茂を聴きながらも、選挙速報のスタート。ママボリンケンの大好きな世界。これから、参議院選挙速報〜ツールド・フランス〜ワールドカップ決勝…これでは、今夜は寝られないじゃないですか。どうしよう…明日は6:00出発、7:00仕事開始、18:00飲み会…。今夜は早く寝ないと!
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